(趣味)エントランスへ 
古ステレオ再使用による
最新音響システムづくり


青山貞一

2006年1月16日

 2006年の正月の休みに、自宅の超ミニ書斎(7.5畳)で古いスピーカーやアンプとパソコンを組み合わせ、5.1chの疑似音響空間をつくってみた。

 ※ 環境総合研究所には、BOSEの非売品音響システム
    AWMが設置してあるが、今回構築したシステムは、そ
    れに負けず劣らずの良い音がしていると感じる。
    ちなみにBOSEのシステムは軽自動車が買えるほど
    の価格である。


 すでに述べたように、ITやPC及びそれらの周辺機器が信じられない価格で売られている昨今、古いアナログのオーディオ機器とパソコンをつまく接続することで、粗大ゴミに行くステレオを再利用し、コンサートホール並みの音響空間を小さな書斎で実現できることが分かった。

 以下はその構築概要。

 まず、前面のメインスピーカーは、以下のようなありあわせのものを使っているが、自宅の小さな書斎でコンサートホール並みのすばらしい音響空間がほとんどお金をかけずに構築できた。構築と言っても、線をつないだだけのことだ。

 2ch中高音スピーカーシステム
 高音(ツイター:コーン) 
    ビクター×2、ELECOM(パソコンPC用)×2
 中音(スコーカー:コーン)
    ビクター×2、ELECOM(パソコンPC用)×2
 低音(ウーファー)
    ビクターダクト反射方式×2
    エレコム(パソコンPC用ウーファー)×1

 メインとなるステレオシステムは、10年以上前に買ったビクターの大型ブックシェルフタイプのシステムだ。アンプからは中高音用と低音用の2つの端子が出ており、サラウンド用に背面2ch分の端子がついているのが特徴。

 

 0.1ch重低音用ウーファー
 重低音(サブウーファー):30〜200Khz
    ヤマハ:YST−FSW100×1

 昨年夏、ヤマハから売り出されたサブウ−ファーを使ってみた。液晶大画面テレビ用のウーファーなので、価格は超廉価だが、超薄型で場所をとらず、そのそこダンピングが効いた重低音を再生してくれる。重低音用なので指向性は関係なくどこにでも置けるが、定在波が立たないようにする工夫がいる。


    
 2ch背面スピーカー
 中高音(ツイター&スコーカー:コーン)×2
    Altec Lansing製背面専用スピーカー



  全体配置はおおよそ以下の通りである。
 

 前面中高音SP    前面中高音SP
    ■ ■         ■ ■



        リスニング空間     ■ウーファー



    ■            ■
   背面SP         背面SP


 アンプは、次のようになっている。

 2ch+2ch中高低音スピーカー用アンプシステム
    ビクター系:50W出力ソリッドステートアンプ
    エレコム系:10W出力ソリッドステートアンプ



 0.1ch重低音用ウーファー用アンプシステム
    ヤマハ:70W出力 YST−FSW100×1

 なお、音楽ソースはは各アンプのプリアンプのAUXに、パソコンから以下の方法で供給している。

 ビクター及びエレコムの中高音域系には、パソコンのスピーカージャックではなく、USB接続のアナログ出力サウンドアダプタをつけ取りつ、そこから2ch×2に分岐させ入力し3Dサラウンド/バーチャル5.1chを再現している。当初、CPUをかなり食うことを心配したが、最大で10%程度であり、事実上問題ない。背面スピーカーは、ビクターのアンプのサラウンドスピーカー端子に接続している。

 重低音サブウーファーにはもともと70Wのアンプが付いている。これには、ビクターのアンプ出力が中高音用と低音用に分かれているので、低音用の右及び左の端子を合わせ、ウーファーの入力(インピーダンスは約60kΩ)に入れている。このウーファーシステムは、超薄型で音量ボリュームがついているので、システム全体のボリュームとは別に、重低音のみの音量コントロールが可能である。

 音楽CDファイルは、Windows Medea Player に付属するソフトを使い、すべてをデータベース化した上で、コンピュータから制御している。

 なお、このシステムを構築するために新たにかけたお金は、サブフーファー購入費の1万7千円のみである。その他はすべて今まで使っていたあるいは押入に入れていた古いシステムのリユースである。