地に落ちた朝日新聞の一面記事 〜恥ずかしげもなく 鈴木宗男議員質問主意書の 完全後追い〜 青山貞一 2006年1月18日 |
|||
2006年1月13日の朝日新聞夕刊の一面記事をご覧になられた方は多いはずだ。その一面記事は、朝日新聞が情報公開によって得た外務省が貯蔵する来客用ワインについての記事だった。 以下はその記事の全容である。
ところで、 これってどこか聞いたことがある内容ではないか? そうだ、衆議院議員に返り咲いた鈴木宗男議員が30数本出した質問主意書の一本に政府が答えた答弁書の内容である。 以下は鈴木宗男議員が出した質問主意書とそれに対する内閣総理大臣からの答弁書である。
朝日新聞はあたかもスクープでもあるかのごとく、一面に大々的に外務省の来客用ワインに関する記事を掲載していたが、まさにこれは鈴木宗男議員の質問主意書の完全な二番煎じである。 天下の朝日新聞が何も外務省のワインリストごときを、こともあろうか、一面トップの記事にすることもない、と思う。今の日本、もっともと重要な記事がワンサとある。 私は鈴木宗男議員が一人で30数本質問主意書を内閣に出したことは大変すばらしいことだと思うが、朝日新聞がほぼ同じ内容を情報公開制度で入手したとして、一面トップに大々的に掲載したことについては、いかがなものかと思う。 日本の言論の雄としてならした朝日新聞が、ここまで地に落ちた、としか考えようもない記事だ。 それにしても、日本の大マスコミの現在の「思考停止」状態、政府の「御用広報機関化」にはうんざりだ。どうしようもないものを感じる。 同じ御用政府広報機関だとしても、BSE、アスベスト、耐震強度偽装、ライブドア錬金術などもう少し重要な記事があるのではないかと思うが、いかがなものであろうか。 |