イラクから早期撤退表明 スペイン首相、公約前倒し(共同通信)
【パリ18日共同】スペインのサパテロ新首相は18日、新内閣の発足を受けてテレビで演説し、「スペイン軍はイラクからできるだけ早期に、最大限の安全を確保しながら撤退する」と述べ、6月30日の撤退期限より前にスペイン軍を撤退させる方針を発表した。
首相が当初公約していた時期より早い同国軍撤退への方針転換は、米国のイラク占領統治政策に大きな影響を及ぼすことは必至だ。
サパテロ首相はこれまで6月末に国連がイラクで主要な役割を果たしていなければ、イラク駐留のスペイン軍部隊約1300人を撤退させるという公約の履行を表明してきた。しかし、18日の演説では「中身を伴った国連(安全保障理事会の)決議が(それまでに)予測できない」ことを理由に、早期撤退方針に踏み切ったと説明した。
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