長野県議会各会派の政務調査費 に係わる住民監査請求及び刑事告発 関連ニュース 掲載日2005.8.25〜26 |
政務調査費めぐり監査請求 カラ出張の疑いで告発も 長野県議会の県議らが不必要な県外視察などに政務調査費を支出したのは不当として、長野県軽井沢町の住民らが25日、自民党県議団など4会派に計約1200万円を返還させるよう田中康夫県知事に勧告することを求め、県監査委員に監査請求した。 また、住民の一部は、政務調査費の支出にカラ出張など悪質な例があるとして、横領などの疑いで県議3人を地検や県警に告発した。地検は「近く受理する」としているが、県警は「受理していない。相談を受けたという扱い」としている。 請求によると、2004年6月に青森県を訪問した会派は、白神山地を視察し、温泉地に宿泊。約1万8000円の土産代を政務調査費から支出した。住民らは「視察は観光旅行目的」と主張。ほかにも飲酒を伴う懇親会に政務調査費を支出したとみられる事例があったとしている。 (共同通信) - 8月25日19時52分更新 政務調査費:上田の建築士「出張に疑い」
横領容疑などで3県議告発 /長野 「県議会の政務調査費を使った出張にもかかわらず、実態に疑いがある」などとして、上田市踏入1の建築士、宮沢幸治さんが25日、下村恭氏(緑新会)、小林宗生氏(自民党県議団)、柳田清二氏(県民ク・公明)の県議3人を横領容疑などで県警本部と長野地検へ告発した。告発人代理人で前県副出納長の松葉謙三氏は「告発などで、(県議会が設置した)百条委員会のようなことをやりたいと思う」と語った。 下村氏については「カラ出張」の疑いで約62万円の横領容疑、小林氏は自らが代表取締役を務める商店から借りた後援会事務所に使用実態がないとして約38万円の同容疑、柳田氏は任期満了前に佐久市内のホテルで行った懇親会は供応接待にあたるとして公選法違反などの容疑で、それぞれ告発した。 告発に対し小林氏は「告発状を見てコメントしたい」と語り、柳田氏は「政治的意図によるものと考えられ、私の名誉を大きく傷つけるもので、今後は法的手段も考慮に入れる」とコメントした。 また宮沢さんら9人は同日、県議会の「自民党県議団」「緑新会」「志〓会」「県民ク・公明」の4会派が、昨年度に違法に政務調査費を支出したとして、4会派で計1213万円の返還を求める住民監査請求を県監査委員へ行った。【中山裕司】 毎日新聞 2005年8月26日 |