※ 以下は公開質問としてお送りします。
テレビ朝日として誠意ある回答をお寄せ下さい。
テレビ朝日報道情報局長
中井靖治様
青山貞一です。
たいへん、おひさりぶりです。
今回のメールは、サンデープロジェクト司会者の田原総一朗氏の言動に関するものです。
田原氏は、ご承知のように先週のサンデープロジェクトの小泉再訪朝の番組で、早稲田大学教授の重村知計氏の発言を封じ、重村氏の発言を制する。さらに突然、怒鳴るなど、ゲストに侮辱的言動を繰り返していました。
※関連記事
●裏切られたブルーバッジ/小泉擁護で逆上した田原総一朗の醜態
田原総一朗、麻生千晶、重村智計・早大教授、週刊新潮(6/3)
リード文
短気な老人が、激昂してステッキを振り回しているような後継だった。
5月23日の朝、テレビ朝日「サンデープロジェクト」に出演した田原
総一朗氏(70)のことである。自分の感情をコントロールできない年
老いたキャスター。その醜さに、おもわず目をそむけた視聴者も多
かったはず。
相手の言葉を遮り、意見を封じる。その上で、持論を滔々と展開する
のが、田原氏の常套手段だが、........
●田原総一朗「私が重村智計・早稲田大教授にキレた理由」
田原総一朗、重村智計・早稲田大学教授、週刊現代(6/12)
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田原氏は重村知計教授に限らず、私が知るだけでも過去、かなりのゲストに、通常では考えられない侮辱的な言動を繰り返してきましたが、今回の言動は、誰が見ても醜態そのものであり、看過できないものでした。
私は田原氏の発言を単なる社会通念、礼儀上の問題としてではなく、以下に示す刑法上の観点、とくに第231条(侮辱)との関連において大いに危惧します。
それくらい田原氏の発言は常軌を逸したものと言えます。当人にほとんど自覚がない可能性もありますが、中井様におかれましては、番組の制作責任者として過去にさかのぼり、ひとつひとつ番組を検証して欲しいと思います。
視聴者からすると、田原氏のあのような対談者に対する侮辱的な発言は生理的嫌悪感を与えることはあっても、けっしてプラスにはならないと考えます。
第34章 名誉に対する罪
(名誉毀損)
第230条 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。
(侮辱)
第231条 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。 |
上記の刑法第34条にある名誉毀損、侮辱は言うまでもなく親告罪です。したがって、被害をうけた当人が相手を刑事告訴し、警察あるいは検察が受理しなければそれまでとも言えます。
今まで刑事告訴や損害賠償(民法)が提起されていないのは、田原氏の侮辱的発言の相手の多くが国会議員であったからだと思います。
相手が国会議員であることをよいことに、罵倒、罵声、名誉毀損、信用毀損的な言動を繰り返しているとすれば、それを許している報道情報局、さらにテレビ朝日自身が人権意識に乏しい放送局であり、その見識が視聴者に問われることになります。さらに今回の侮辱の相手は私学の教授です。国会議員とは異なり、反論の機会は限られています。
5月30日のサンデープロジェクトで田原氏が重村知計氏を侮辱したことに反省の弁を冒頭に述べると期待しておりましたが、それどころか重村氏ら再訪朝を批判する論客、コメンテーターをひとりも呼ばず、他方岸井氏や安倍幹事長にをスタジオに呼び、、はじめから小泉再訪朝は評価に値する、と言う氏の言い訳がましい発言を繰り返していました。
議論はどんなに熾烈を極めても構いませんが、最低限あのような常軌を逸した侮辱的、暴言的あるいは名誉毀損的な発言を司会者が行うことはあってはならないと考えます。
田原氏がいかなる考え、論評をしようと、それはまさに憲法で保障された表現の自由でよいでしょう。しかし、自分と考えの違う相手、それもテレビ局がゲストとしてお呼びしている相手に、いきなり罵倒、侮辱することが許容されてよいはずがありません。 |