最後の賭けに出ている 北朝鮮(DPRK)に 今、何が起こっているか 日刊ゲンダイ 掲載:2006年7月7日 |
─ Dailymail Businessより ───── ■ 頭はおかしくないそうだから恐ろしい ■ 最後の賭けに出ている北朝鮮に何が起こっているか ■ 独裁者金正日に安保理も制裁も通用しない ──────────────── ------------------------------ 自国民200万人を餓死させて平然としている。ズル賢く計算高く良心のかけらもない悪質なナルシシスト ------------------------------ 北朝鮮のミサイル発射に、国際社会は経済制裁とか安保理決議だと大騒ぎしている。でも、そんな手法が通じる相手なのか。 ノドンやテポドンをどこにブチ込むかはすべて国防委員長で人民軍最高司令官である金正日総書記が決める。 その金正日が狂った将軍サマなのはよく知られている。ベールに包まれた北朝鮮だが、漏れ伝わってくる金正日の狂気の言動、異様な素顔には耳を疑う。 金正日の料理人を13年間務め、「核と女を愛した将軍様」を著した藤本健二氏の証言は生々しい。 「ある日の宴会では喜び組に『服を全部脱げ』と命令していました。4人の女性がパンツまで脱いで全裸になると、同席していた幹部らに『一緒に踊れ』と言った。それで、みんなでディスコ風のダンスを踊っていました」 金正日が政権に就いた94年以降、北朝鮮の餓死者は200万人とも300万人ともいわれる。北朝鮮の人口は2300万人だ。それなのに、独裁者は裸踊りで浮かれている。こんな男にフツーの常識は通じないのだ。 酒池肉林を絵に描いたような生活を送っている金正日は、食べるものも超豪華だ。 「厨房には料理人とは別に、料理の食材を検査・吟味する『5課』と呼ばれる部署がありました。顕微鏡を使って食材の安全性をチェックするのですが、4〜5人でコメも一粒一粒チェックします。欠けていたり、ふぞろいなコメまで取り除くためです。 突然、草餅が食べたいからと私を日本まで買いに行かせたこともあります」(藤本健二氏=前出) 全世界の超高級ワインを買い漁り、1万本も貯蔵庫に保管している話も有名。 住んでいる家もベラボーだ。平壌には敷地2万坪、建坪2000坪の私邸があり、ほかにも3カ所の官邸と4カ所の別荘などを持つ。 それぞれにプールやサウナ、スポーツジムなどが完備され、選りすぐりの美女である「喜び組」をはべらせている。 彼女たちは性の喜びを与える「満足組」、マッサージをする「幸福組」、歌や踊りでもてなす「歌舞組」に分かれていて、総勢2000人もいるという。 ◆ 上げ底の靴を履き銃殺現場を見に来る異常性格 ◆ これだけ好き勝手ができれば悩みなどなさそうにみえるが、実は肉体的なコンプレックスがあり、それがますます独裁者の性格を異様でグロテスクなものにしているようだ。コリアレポート編集長の辺真一氏はこう言う。 「金正日は短足で小太りの体形を気にしています。韓国の映画監督に自分のことを『ウンチみたいでしょう』と卑下したこともある。 それで、身長162センチなのに、シークレット靴を履いて10センチほど“上げ底”しているのです。北朝鮮では珍しい男性のパーマも、少しでも背を高く見せるために工夫したようです」 ちんちくりんな独裁者は自分を少しでも“大きく”見せたいのか、めったに人に会わず、ごく限られた側近にしか私生活を見せない。聴衆の前で演説もしない。そうやって自分を謎めいた存在にしているのだが、その本性はズル賢く、冷酷だ。 「金正日は何でも他人に責任転嫁してしまう。拉致問題も特殊機関のせいにしているのがいい例です。周囲にはイエスマンしか寄せ付けず、気に入るとピアノや金貨、ベンツなどを与えるが、ちょっとでも逆らうと容赦しない。 金正日が直接、銃殺現場を見に来たこともあります。米軍と勇敢に戦って軍の信頼を得た父親と違って、金正日には秘密主義と恐怖政治しかないわけです」(政府関係者) マトモな相手じゃないのである。 ◆ 自国民を餓死させた金正日はヒトラーよりワル ◆ 97年に韓国に亡命した北の高官、黄ジャンヨプは金正日について、こう言ったことがある。 .......... |