いま何を書いてもゴマメの歯軋りにしかならないし、この種のコラムを書く柄でもないからいままで控えていたのだけれど、今回はどうにも納得できない。
まず民主党は完全に勘違いした。
3人の閣僚が未納とわかった時点で小泉内閣そのものの攻撃に徹すべきだった。内閣のひとつや二つ飛んでもおかしくない事態だったのである。それを「政権担当能力」とやらを見せたい助平ごころで「ほかの閣僚も」と図に乗ったものだから、ズル賢い自民党の相打ち作戦にまんまと嵌ってしまったのだ。
それにしても菅直人という男はつくずく潮目の読めないお調子者というほかはない。女性問題はいうもおろかなことだが、いまは弁明すればするほど状況が悪化するだけという単純な理屈がサッパリわかっていない。メーデー会場での醜態はいったい何だ。満天下に恥を晒すとはまさにこれをいう。
自民党は福田と相打ちで手を打とうと考えるだろうからその逆を行くしかないだろう。
つまり菅がすっきりと代表を降りることだ。
その上でまさに相打ちの論理で福田の首をとることに民主党が全力をあげることでしかこの党の生きる道はないのである。むろん審議なんか全面拒否すべきで、最後まで妥協すべきではないことはむろんである。民主党のメールアドレスにそのことを書き込もうと思う。菅は外遊なんかやっている場合じゃない。
だがなんといっても最大の当事者は公明党である。
この党がマニフェストに年金改革を今国会で実現、とうたい、それを自民党に実行させるため、衆院補選で最大限の組織動員をやって自民党を助けたのである。(むろん無党派が動かなかったから、といういい方もあるが、それは違う。彼らは無党派なんてカッコいい手合いじゃない。
単なる怠け者であり、心ある市民の足を引っ張る惰民でしかない。それをマスコミなんかが無党派層などと持ち上げるものだから、いい気になって「権利としての棄権」を決め込んだだけなのである。バカどもをつけ上がらせてはいけないのだ)。
ただ公明党および創価学会のHPを見たけれど、メールアドレスがなかなか見当たらない。何とか探し出して、できれば彼らの本音を聞きたいと思う。本当に創価学会の、しかも貧しい生活を送っているであろう個々の会員が今回の事態を疑いもなく是認しているのか、その辺の本音が聞きたい。たぶん無理であろうが、何とかしてメッセージを彼らに送りたいのである。