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ふざけんな
スタッフに日給10万円
やらせタウンミーティング

日刊ゲンダイ

掲載:2006年12月6日


 大臣のお出迎えのエレベーター係に日当1万5千円、内閣府のやらせミーティングにはベラボーな税金の無駄遣いがあったが、驚くのははやかった。

 これまで内閣府が国会に出していた資料は過去5年分の明細。しかし、小泉内閣は2001年にスタートし、6月からタウンミーティングは始まっている。

 「この年の資料もだせ」と社民党の保坂展人衆議院議員が迫ったところ、目をむくような明細が出てきたのだ。それによると事務局の人件費として、局次長が10万円(1日)、部長が7万円(同)、主幹が5万円(同)なんて数字が出てくる。

 「日給10万円!?」とは仰天だが、延べ日数は20日で、局次長には200万円が支払われたことになっている。
 
 これとは別にプロデューサーにも日当10万円、延べ40日間で400万円が支払われているし、アシスタントプロデューサーにも240万円が支払われている。

 10万円も日給があるのだから、当然、そこから宿泊費なども出すのかと思ったら違った。出張費は別枠で、部長級は1泊1万円以上の部屋に泊まり、8250円の日当も出ていた。司会者の日当は10万円、アシスタントカメラマンでも日当4万5000円。

 これに当日の人件費が加わる。群馬会場では映像音響オペレーターが4万円×20人なんて出てくる。音楽コンサートかと思ってしまう。

 平均すると1回のタウンミーティングに2400万円もかかっている。

 2002年以降は多くても900万円くらいだから、この年が突出していることになる。

 「この契約は大手広告代理店との随意契約だった。この時期、小泉内閣は”聖域なき構造改革””官から民へ”と財政支出の削減を国民に訴えていた。それなのに、こんな無駄遣いがまかり通っていたのだから、驚きです。資料を見ていくと、出演料という項目もある。80万円もかかったタウンミーティングもある。パネリストは数人なのに誰に払ったのか。 やらせ質問のためにベラボーな税金が使われていたとしか思えません。」(保坂展人)。

 内閣府はきの(4日)の国会答弁で「領収書がない」とかすっとぼけていた。責任者を徹底追求しなければウソだ。