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論語抄

抄選択:青山貞一 独立系メディア


<2011年1月4日> 

●孔子・論語抄

 子曰、君子周而不比、小人比而不周、

 子の曰わく、君子は周して比せず、小人は比して周せず。

 先生がいわれた、「君子はひろく親しんで一部の人におもねることはないが、小人は一部でおもねりあってひろく親しまない。」


●吉田松陰

 立志尚特異

 志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない


●福沢諭吉

 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云へり されば天より人を生ずるには、萬人は萬人皆同じ位にして、生れながら貴賎上下の差別なく、萬物の靈たる身と心との働を以て天地の間にあるよろづの物を資り、以て衣食住の用を達し、自由自在、互に人の妨をなさずして各安樂に此世を渡らしめ給ふの趣意なり。

 されども今広く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有様雲と泥の相違あるに似たるは何ぞや。其次第甚だ明なり。・・・ 

 学問とは、ただむつかしき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作るなど、世上に実のなき文学を言うにあらず。‥‥

 譬えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合の仕方、算盤の稽古、天秤の取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条は甚だ多し。地理学とは日本国中は勿論世界万国の風土道案内なり。究理学とは天地万物の性質を見てその働きを知る学問なり。