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■2日目 ●オーデンセ 二日目はフュン島のオーデンセにあるアンデルセン博物館を訪れた。オーデンセはアンデルセンの故郷である。 コペンハーゲン中央駅から9時50分発の特急(Inter City Lyn)に乗った。所要時間1時間15分である。2名分のチケットが1枚に印刷されている。距離があるので指定券も取った。指定券には、一等と普通(Standard)があり、普通の中にも、一般の席、Silence Zone、Family Zone がある。往きは Silence Zone の席を取ったところ、編み物をする年輩のご婦人や、テキストとノートを広げて勉強をする学生風の若者等が座り、図書館の中のように静かな席だった。なお指定といっても専用の車両は無く、取らなかった場合には空いている席に座れ、ということのようである。往きも復りも指定を取ったはずの席、既に座っている人がいて、チケットを見せて話をしたところ別の場所に移って行った。一等では軽食、飲み物が提供され、無料のワイヤレスインターネットも使える。一等車以外でも使えたのかも知れないが、BlackBerryではうまく接続できなかった。 左:乗車券、右:指定券 指定券選択画面(オーデンセ駅にて) Standard席、Silence Zone 座席上には指定席乗客の乗車駅と降車駅が表示される シェラン島(奥)とフュン島(手前)を結ぶ橋 オーデンセ駅 オーデンセでもやはり自転車専用レーンがあり、駅前には自転車が少なからず停めてあった。歩行者用の信号はデンマークでもスウェーデンでも押しボタン式で、かつ青の時間が極めて短い。健常者が早足で歩いてぎりぎり程度の時間しかないため、少し出遅れたり、お年寄り等は中央分離帯のところで一度待たなければならない。 交差点の自転車レーンと押しボタン式信号 右端は中央分離帯 自転車レーン コペンハーゲンでは大きな建物が多かったのに対して、オーデンセは1、2階の小さな住宅が多い。特に周辺の歴史保存地区は、美しい町並みであった。共通するのはいずれもほとんど全ての建物が歴史的な景観を保つような形式、色という点で、美しい町並みが保存されていることである。マクドナルドやセブンイレブンも配慮された色になっている店舗が多いが、これらの小さなマークでさえ景観を壊していると感じるほどである。 歴史保存地区の街並み 歴史保存地区の街並み アンデルセン博物館に着いたところ、ちょうど野外劇場での出し物が終わったところで、アンデルセンの童話の登場人物に扮した役者が観客のところに降りてきて、記念撮影等をしていた。 アンデルセン博物館・野外劇場 博物館のシンボルマークである切り絵の太陽は、電車のチケットの背景にも印刷されている。博物館にはアンデルセンの生涯とそれに関わるもの、作品(童話だけでなく切り絵等も)、時代背景、再現された部屋などが展示されていた。とても貧しい家に生まれ、「フリーの」靴職人である父親が職歴をつけるためにナポレオン時代の軍隊に加わり除隊後に亡くなる等境遇には恵まれなかったが、若い頃から才能がほとばしっていたこと等が分かった。展示物にはデンマーク語に加え、全て英語訳がついていた。 博物館のシンボルマーク アンデルセン像 アンデルセンの初めてのおとぎ話の解説 その後、博物館の近くにデンマーク料理のレストランを見つけて昼食を取った。元々中庭(というより雑然とした裏庭)だったところを綺麗に改装した雰囲気のよいレストランだった。 中庭レストラン(魚眼レンズで撮影) 昼食後は聖アルバーニ教会、地ビール工場の近くにあるアンデルセン公園に行った。ここは特に展示物等があるわけではなく、池に囲まれた島となっており、小さな庭園がある他はひろびろとした公園となっており、のんびりと地元の人とみられる若者、年輩の人等が過ごしていた。ここでしばらく草の上に寝転がった。 聖アルバーニ教会 アンデルセン公園 デンマークでもスウェーデンでも犬を連れた人を多くみかけた。小型犬の場合にはリードを長く伸ばしている場合もありのびのびとさせている反面、しっかりと躾けられている様子が見て取れる。 オーデンセの街中を歩き、スーパーマーケットで少し買い物をして、駅に向かった。ここでも美しい町並みが印象に残った。 オーデンセ街歩き オーデンセ街歩き オーデンセ街歩き DSB(国有鉄道)でコペンハーゲン中央駅に戻った。沿線は麦畑、牧場等の農村風景である。コペンハーゲンの近くでは日本でも見られるようなスプレーによる落書きが少なからず見られるのが残念だった。 DSB車窓から DSB車窓から 一旦ホテルにもどり、まだ18時過ぎなので、また外出するつもりだったが、時差ぼけもありそのまま寝てしまった。 つづく |