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東京都のコロナ対策の異常・・
PCR検査、いまだ道遠し(その後)

池田こみち Komichi Ikeda
独立系メディア E-wave Tokyo
2021年3月31日
 公開  無断転載禁


 みなさまにご心配戴きましたコロナが疑われた知人のEさんのケースですが、さらに確認したところ、最初に電話をしたのは以下の東京都のフロー図の入り口にあたる「東京都発熱相談センター」であったことがわかりました。区のコールセンターではなかったようです。

区に確認したところ;

 電話でお話しを伺い、指定した病院に一人では行けそうもないと判断したときに、タクシーを呼べませんか、ということも確認した上で、ダメそうであれば、「救急車を呼んで下さい」となるとのことでした。ただ、救急車を呼んだ場合にどの病院に搬送されるかは救急車の判断になるので、今回のケースもあり得るようです。

 また、搬送された病院で「救急搬送の人にはPCRを実施しない」というのは、行政による方針ではなく、その病院の方針である可能性が高いとのことです。

 結局、病院ではPCRでコロナが確定されると病院の負担が増えるのですぐさま実施しないということなのではと思われます。それもわからないわけではありませんが、夜中12時過ぎにタクシーで一人で帰すというのは病院の対応としていかがなものかと思います。

 ただ、救急搬送の途中で、「病院ではPCR検査はできません。救急搬送の人にPCR検査をしないのは何処の病院も同じですけどいいですか」、ということを救急車の中で救急隊員の方に言われたそうなので、となるとそれは東京都の方針と言うことにもなります。

 救急搬送されているひとにいいですか、といわれてもじゃーいいですとか、ダメとも言えないのでそのまま病院に搬送されたとのことでした。救急隊員のみなさんも病院の看護婦さんもとても親切ではあったようですが、なんかシステムとして腑に落ちないところがありますね。

 次にかかりつけ医ですが、発熱外来が混んでいるとはいえ、対応が不親切でした。そこでもPCRを実施しなかったのは医師の判断だと思われるとのことでした。

 わかったことは、この時期、熱があっても安易に救急車を呼んだり、医者に行くと反って症状が悪化することがあるので、十分慎重に戦略的に動く必要があるということです。

 東京都は今でも大阪に比べて圧倒的に検査数が少ないです。増やす増やすといいながら、オリンピックが迫っているので、コロナ感染者数を目立って増やすようなことは極力止めたいというのが本音なのでしょう。

都民は自衛するしか有りません。解熱剤は用意しておき、時間的に余裕をもってかかりつけ医や発熱外来を受診しするようにする必要があります。下手に救急車など呼んだりすると大変なことになります。