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 特集:米国大統領選挙
米国大統領選挙
グーグル社の3種意向
把握法
を用いた全米
時系列調査と州別調査

結果概要

独立系メディア E-wave Tokyo
共同代表 池田こみち(環境総合研究所)

E-wave Tokyo 2024年11月5日


2024 年 11 月 4 日、20:40(KST)

本文

  独立系メディアE-wave Tokyoの共同代表池田こみちが、米国大統領選挙のトランプ(共和党)vsヒラリー(民主党)の選挙の直前段階においてインターネットの総合調査などにより、トランプの当選を予測したとお伝えした。

 今回も同様の調査を含め、トランプの当選を予測した。これについて、E-wave Tokyoの編集部に、いかなるデータで当選を予測したのかについての問い合わせがあったこともあり、核心部分のデータをグラフでお伝えする。
 
 以下は、いずれも90日間の期日を対象に、共和党候補のトランプ氏と民主党候補のハリス氏の<人気度>を調査した。以下はその結果である。最新の調査日はいずれも、2024年11月4日現在である。           

 調査期間 ほぼ選挙直前(2024年11月4日)から90日間さかのぼる期間
 調査対象 全米有権者(本調査) 州有権者
 質問内容 大統領選挙における支持者
 調査アプリ及び調査データ グーグル社
 調査方法 ①ウェブ検索、②ニュース検索、③Youtube検索
 調査場所 調査データの分析、評価は東京都目黒区大岡山


 いずれもハリスが候補となった直後、ウェッブ検索とニュース検索においてハリスの人気度がトランプより高くなったが、3つの検索調査ともに、10月中旬以降、ピークはなくなり、両者はほぼ相関しながらも、トランプがハリスとの間の差を広げて11月に至っている。

 ここで特質すべきは、ヒラリーvsトランプの大統領選の際、全米の大マスコミは、ほぼ全面的に民主党のヒラリー支持となり、共和党のトランプ支持はFOXのみの状態となったように、この傾向は今回の選挙でも類似している。これを以下のデータで見ると、ニュース検索結果は、終始、ハリスがトランプの人気度を上回っていることからも明らかである。

 3つ方法とも、ピークの位置はシンクロしているものの、その後のつばぜり合い状態では<ウェッブ検索>と<Youtube検索>でトランプがハリスを上回っているものの、<ニュース検索>ではハリスがトランプを上回っている。

 また平均値を見ると、<ニュース検索>だけがハリスがトランプを上回っていることが分かった。また同じ3つの意向調査手法を用いた州別住民の意向調査でも、同じ傾向が示された。すなわち、全州平均で<ウェッブ検索>と<Youtube検索>でトランプがハリスを上回っていたにもかかわらず、<ニュース検索>だけがハリスの優位性が示されていた。


3つの意向把握手法による全米調査

アメリカ合衆国×過去90日間×政治×ウェブ検索

<ウェッブ検索> 青:ハリス 赤:トランプ


出典:グーグル社


アメリカ合衆国×過去90日間×政治×ニュース検索

<ニュース検索>
 青:ハリス 赤:トランプ

出典:グーグル社



アメリカ合衆国×過去90日間×政治×Youtube検索

<Youtube検索> 青:ハリス 赤:トランプ

出典:グーグル社

 
米国大統領選挙は全州で代理人の取り合いの結果で決まる。従来から複数の激戦州があり、当落はそこでの有権者の動向により決まる。上記の結果からそれを直接判断することができないことをお伝えしておく。


3つの意向把握手法による州別調査
(未了)

 グーグルの本調査では、上述の全州の有権者意向調査に加え、州単位の候補者への意向調査がある。調査は、全州(全国)の場合と同様、3つの意向収集の方法、すなわち、①<ウェッブ検索>、 ②<ニュース検索>、③<Youtube検索>がある。

 それぞれの検索方法にり得られたデータに基づいて、50州毎の民主、共和支持の色分け地図を作成している。青、赤の色は、調査対象州で州民の意向で民主党が勝った場合が青、共和党が勝った州が赤色にしている。米国の大統領選挙では、州別に買った政党(民主あるいは共和)が総どりできることとなっており、勝った方が、その州に割り当てられている代理人数を総どりできる。、

 各調査結果の50州の右側にある横棒グラフは、ハリスとトランプに対する州民のの関心(インタレスト=投票意向)を示している。ここでは上位5州だけが示されているが、実際の結果データベースでは50州の全てがある。


 右欄には、ハリスあるいはトランプに対する州民の意見などが5つ示されているが、実際の結果データベースでは主なものが全ててしめされている。

 コメントの翻訳は時間の関係で未了である。

 州版でも、全州同様、3つの調査結果毎に、明確な傾向が示されていた。明らかなことは、<ウェッブ検索>の調査結果が両候補ほぼ半々のニュートラル(中立)なものとなっているのに対し、<ニュース検索>の結果は、ハリス、また<Youtube検索>の結果はトランプそれぞれを明確に支持するものとなっていることであった。<ウェッブ検索>と<Youtube検索>は、基本的に個人の意向の反映であるのに対し、<ニュース検索>は、メディア、報道機関の意向が示されており、ヒラリーvsトランプの時と同様、米国の多くのメディア、報道機関はハリスを支持している実態が明らかになっている。


<ウェッブ検索> 青:ハリス 赤:トランプ

 ※注:右の横棒グラフはトランプへの関心度とカマラへの関心度をそれぞれ選択
     して表示することが可能となっている。ニュース、YouTubeについても同様。


出典:グーグル社

ハリスへの各州への関心度

出典:グーグル社

トランプへの各州の関心度


出典:グーグル社

<ニュース検索> 青:ハリス 赤:トランプ   右はハリスへ上位5州

出典:グーグル社
ハリスへの各州の関心度

出典:グーグル社
トランプへの各州の関心度

出典:グーグル社
<Youtube検索> 
青:ハリス 赤:トランプ  右はハリスへの上位5州

出典:グーグル社
ハリスから見た上位10州

出典:グーグル社
トランプへの各州の関心度
出典:グーグル社

本稿終了