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吉川ひろし(前・千葉県議)の
逮捕事件について
吉川ひろし
掲載月日:2011年8月3日
 独立系メディア E−wave


 6月1日の新聞各紙やラジオなどで、大きく報道されました私(吉川ひろし)が道路交通法違反容疑(信号無視)で5月31日に逮捕された事件について、私からの真相を申し上げます。

 報道機関は柏警察の一方的な発表を鵜呑みにして、当事者の私に事実確認することもせず、報道したものであり大変に遺憾ですが、私には、説明責任がありますので以下、事件の経緯等について述べます。

≪事件の発生≫
 私は、今年の3月8日(火)朝9時40分ごろ「議会報告書」をポスティングするため50ccバイクで柏警察の前の通りから国道16号を渡り、柏中央高校方面に向っていたが、国道16号の「直進の信号が赤信号」になったので、オートバイを停止させたが、「右折可能の矢印の青信号」が出たので、それに従って国道16号を右折し、一旦、左側のセブンイレブンの敷地に入り、松ヶ崎方面に行こうとした。

 それは、直進の信号が青に変わる長い時間を待っているよりも、柏中央高校、松ヶ崎方面に行くのに時間的な節約が出来るからである。(地図参照) ところが、セブンイレブンの敷地内において、千葉県警の警察官が、私が「信号無視」をしたという容疑で、オートバイの停止を求めた。



 しかし、図のように右折可能の青矢印に従って、私は右折したのであるから、信号無視の事実は存在しない。第一、国道16号を信号無視して渡ることはできない。私は、免許証と車検証を提示し、職業を聞かれたので、「私は県議です」と述べたものであり、横柄な態度をとったことはない。

 その後、その場を離れてポスティング終了後に柏警察に行き、この事実の説明を交通課長におこなった。当然に、違反切符を切られたわけでもなく、信号無視もしていないので、私は調書も取られずに帰宅した。ただ、必要があれば、選挙後に説明に来ることは約束をした。
                         
≪出頭通知書≫
 さて、選挙後の4月21日に柏警察交通課から『4月25日の午前10時に柏警察に出頭してください。尚、特別な事情があり出頭できない場合には、事前に連絡してください。特別な事情とは、「仕事が忙しい」「捜査に応じる理由がない」などの理由は含まれません。』という通知文書が送られてきた。

≪吉川ひろしの対応≫
 私は4月22日に「4月25日には書類の整理と県庁に行く予定があるので、事前にご連絡をします。」という文書を柏警察交通課に届けた。その後、5月2日、5月6日、5月12日に出頭を求める通知が届いたが、連休中でもあり、また、文書が届いてから3〜4日後の出頭要請のために、私は、その都度、すでに予定が入っていて柏警察に行くことが出来ない旨の文書を事前に提出してきた。

≪ストーリー通りの逮捕≫
 最後は5月20日に出頭通知が届いて、5月30日に出頭する日時が記載されていたが、これに対して、文書でなく電話で交通課長に5月30日は都合が悪いが、6月に入れば、日程を調整して伺うことを約束した。ところが、5月31日(火)の午後1時30分ごろに柏警察から7人の警察官が突然に私の自宅に来て、「捜査令状」を示してズカズカと上がりこんできた。私は「一体これは、何なの?」と抗議したら、裁判官から認められた捜査令状だから「免許証とオートバイを差し押さえる」といってオートバイ、鍵、免許証を差し押さえられた。さらに、家の間取りやトイレまでも調べられた。電話の使用も禁止させられた。

≪認めなければ逮捕、強制連行≫
 私が、警察官の責任者に強く説明を求めると、「6千円の罰金を払い、免許証の減点2点」で、この事件は終わるのでどうするか?」と聞かれたので、私は「違反の事実はないが、認めた場合と認めない場合の今後の手続きの流れを説明してほしい」と質問したら、「そのような質問に答えるために来たのではない、もうひとつ令状がある」と言って、今度は「逮捕状」を示して、問答無用に私を7人で取り押さえて手錠をかけて柏警察に連行したのである。こうして、私は柏警察の4階の留置場に暴力団の組長と一緒の部屋にぶち込まれたのである。私は弁護士が到着するまでは完全黙秘をおこなった。

≪認めないと留置期間延長の泣き寝入り≫
 その後、弁護士が到着して必要書類には署名をおこなったが、交通違反の事実を認めることは一切しなかった。同室の方から、認めないと留置が10日、20日と延期されるので、普通の人は「やってもいない事件もやった」と述べて、早く家に返してもらうようなことが日常茶飯事であると聞かされた。そうでないと、会社員は首になり、自営業者は商売ができないなどということで、ほとんどが泣き寝入りの冤罪が制度的に発生しているということを知らされた。

≪認めれば釈放、冤罪発生の危険≫
 認めれば釈放されて、認めなければ最大22日間も拘留される制度は、冤罪が発生する仕組みであり、これはおかしいと思った。留置場は朝6時30分の起床、夜9時の消灯、風呂は週2回、朝、昼、晩に弁当とお茶が出る。洋服以外は、歯ブラシは凶器になり、ハンカチは首吊り自殺を防止するためという理由で一切の所持品を部屋の中では許されない。留置場の中の部屋には、駅便式の水洗トイレがついているが、下腹部は板で隠れるが、ガラスによりトイレの様子はみられる。

≪悩んで信念を通す≫
 さて、留置3日目の6月2日(木)に松戸の検察で検事の取調べがあった。担当検事は「認めれば、すぐにこのような事件は終わりになり大人の判断をしたらどうか? 認めないと拘留延期や刑事裁判で有罪になる可能性が大きい、家族も心配している。私も吉川先生のブログを読ませていただいたが、今後も政治の場で活躍が期待できる方」など、まさにテレビの刑事ドラマをみるような状況で心理的に追い詰められる。私も、心が揺らいだ瞬間もあったが、「やってもいない違反を認めることは、自分の良心、支援者を裏切ることになるので、信号無視の違反はやっていないのでやったとは、どうしても言えない。認めないからということで10日、20日、1ヶ月、1年でも拘留をやりたければやればよろしい。」と最終的に答えた。

≪当事者抜きの現場検証≫
 しかし、検事とのやり取りで、柏警察が私には何の連絡も、立会い要請もないままに、当事者の私を除いて、警察官だけで「現場検証」をやって、検事に証拠として提出していることも判明した。そのほか、詳細は今後のこともあるので控えるが、警察が事実と違うことを検事に報告していることもわかった。

≪釈放命令≫
 さて、松戸の検察から護送車で腰縄と手錠をはめられて柏警察に夜7時ごろに戻ったら、「検事から釈放命令が出されたので、どうぞお帰り下さい」と急にうやうやしく態度を変えて、押収されたバイクや免許証、洋服などが返還され釈放された。私は不当逮捕されてから抗議のために、柏警察では3日間、一切の食事を拒否して、お茶と水だけで断食した。帰宅して体重計を見たら、約4kgの減量になっていた。

≪今後の対応について≫
 今、私の名誉のためだけでなく、私を信頼して支えていただいている方々へ、そして、心配をしていただいた方々へどのように応えるか・・・。その方策を思案しているところです。

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吉川ひろし:柏市高田754−24 電話・FAX 04−7144−0073
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