国連安全保障理事会決議1441(原文、日本語)
United Nations
Adopted as Resolution 1441
at Security Council meeting 4644, 8 November 2002


 国連安全保障理事会は、すべての関連する安保理決議、とくに1990年8月6日の661決議、同11月29日の678決議、1991年3月2日の686決議、同4月3日の687決議、同8月15日の707決議、同10月11日の715決議、1995年4月14日の986決議、1999年12月17日の1284決議およびすべての安保理議長の声明を想起し、2001年11月29日の1382決議や同決議を完全実施しようとする意思をも想起し、

 イラクの安保理決議の不履行および大量破壊兵器や長距離ミサイルの拡散は国際の平和と安全に対する脅威であると認め、678決議は1990年8月2日の660決議やそれ以降のすべての関連する決議を支持、実行し、その地域に国際の平和と安全を回復するため、国連加盟国にあらゆる手段を行使する権限を与えたことを想起し、さらに687決議がその地域の国際的な平和と安全を回復させるため決議に規定されていることを成し遂げる上で必要な措置の義務をイラクに課したことを想起し、

 イラクが大量破壊兵器、150キロを超える射程距離の弾道ミサイルの開発や計画のあらゆる側面について、またそのような兵器の所持や、さらにそれらの製造施設や場所、同様にすべての核兵器計画について、加えて核兵器に利用しうる部品でイラクが関連を否定したものを含め687決議が要求したように正確で全面的、最終的で完全な情報開示をしてこなかったことを遺憾とし、

 イラクが国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)や国際原子力機関(IAEA)による無条件、無制限の立ち入りに繰り返し支障をきたせたこと、687決議が要求したUNSCOMとIAEAの査察官に完全かつ無条件に協力することをしなかったこと、1998年以降UNSCOMとIAEAへのすべての協力を全面停止してしまったことはさらに遺憾であり、

 1998年12月以来、関連する決議が求めた、大量破壊兵器や弾道ミサイルのイラクにおける国際的な監視、査察、検証が行われていないことを遺憾とし、安保理は、UNSCOMの後継として1284決議によって設立された国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)とIAEAの即時、無条件、無制限の立ち入りを何度も求めてきたにもかかわらず、地域の危機とイラク国民の苦しみが長引いていることを残念に思い、

 イラク政府が、687決議のテロに関する規定と、688決議にもとづく民間人への弾圧の停止や国際人道団体にイラク国内の援助を必要とする人々と接触させること、686、687、1284決議に従ってイラクが不当に拘束したクウェートや第三国の国民の帰還または調査協力を行うことを怠り、イラクによって不当に押収されたクウェートの財産の返還をしなかったことを遺憾とし、687決議で、安保理は決議に含まれたイラクの義務を含めたイラクによる同決議の規定の受け入れが停戦の基盤であったことを宣言したことを想起し、

 687決議と関連決議の定めるイラクの義務について無条件、無制限にイラクが全面的かつ即時に順守することを確保することを決意し、安保理諸決議がイラクの順守状況を判断する基準を定めていることを想起し、決議687号(1991年)と関連諸決議の履行には、UNSCOMの後継のUNMOVICとIAEAの効果的な活動が欠かせないことを想起し、イラク外相の国連事務総長あての2002年9月16日付の書簡は、国連安保理の関連諸決議の不順守を続けてきたイラクの姿勢を修正する必要な第一歩であることに留意し、

 UNMOVIC委員長とIAEA事務局長が、イラク政府のアルサーディ将軍とのウィーンでの会談を受け、同将軍あてに2002年10月8日付で送った書簡は、UNMOVICとIAEAが査察再開の前提条件となる実際的な手はずを示した。イラク政府がこの書簡で提示された段取りを引き続き確認していないことに重大な懸念を表明し、国連全加盟国がイラク、クウェート、隣国諸国の主権と領土保全に関与することを再確認し、この点に関して、国連事務総長、アラブ連盟加盟国、アラブ連盟事務局長の努力を称賛し、この決定の順守を保障することを決意し、国連憲章第7章にのっとって行動し、

 @イラクは、決議687(1991年)を含む関連決議に基づく義務の重大な違反をしてきたし、していると判定する。それはとりわけ、イラクが国連査察官と国際原子力機関(IAEA)と協力せず、決議687(1991年)の8項から13項によって求められている行動を完遂してこなかったことによるものである。

 A第1項で示した点を認めながらも、この決議によって、イラクに関連安保理決議の下での軍備解体義務を実行させる最後の機会とすることを決定する。従って、決議687(1991年)とこれに続く安保理決議によって規定された軍備解体プロセスを完全かつ検証された形で完了させることを目的とする強化された査察体制を創設することを決定する。

 B軍備解体義務の履行を開始するために、年2回求められる申告の提出に加えて、イラク政府が国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)、国際原子力機関(IAEA)と安全保障理事会に対し、本決議の日付から30日以内に、化学・生物・核兵器、弾道ミサイル、および、無人航空機や機上で使用するための散布システムなどその他の運搬システムの開発計画のすべての面について、こうした兵器、構成部品、付属品の保有および正確な位置、化学薬品および関連物資と装置の在庫、その研究、開発、製造施設の場所と活動内容、ならびに、イラクが兵器生産ないし兵器用物資に関連した目的は持っていないと主張する化学・生物・核計画を含めて、現時点で正確かつ全面的で、完全な申告を提出することを決定する。

 C本決議の実施に伴ってイラクが提出した申告における虚偽や脱落、および、イラクによるいかなる時点での本決議の順守不履行や、本決議の全面実施への非協力は、イラクの義務に対するさらなる重大な違反を構成するものであり、以下の第11項および12項に沿った評価のため、安保理に報告するものと決定する。

 Dイラクが、UNMOVICとIAEAに対し、両機関が査察を希望するあらゆる地下、地域、施設、建物、装備、記録、輸送手段への即時・無妨害・無条件・無制限の立ち入り・入手を認めること、ならびに、UNMOVICまたはIAEAが、その任務の諸側面に従って選択するやり方もしくは場所で面接を希望するすべての公務員その他の人物への即時・無妨害・無制限の、かつ個人的な接触を認めることを決定する。さらにUNMOVICおよびIAEAはイラク国内および国外で自己裁量で面接をおこない、イラクの国外で面接した人およびその家族の旅行を円滑にすることができ、UNMOVICとIAEAの単独の裁量の下で、こうした面接がイラク政府の立ち会いなしで行うことができると決定する。さらに、本決議の採択から四十五日以内に査察を再開し、その六十日後に安全保障理事会に最新情報を伝えることを、UNMOVICに対し指示し、IAEAに対して要請する。

 E添付のUNMOVIC委員長およびIAEA事務局長からイラク政府のアルサーディ将軍にあてた2002年10月8日の書簡を承認するとともに、同書簡がイラクに対し拘束力を持つことを決定する。

 FさらにUNMOVICおよびIAEAの現地入りがイラクによって長く妨害されたことを踏まえ、また、この両機関が本決議およびこれまでの関連諸決議のすべてで定められた職務を完遂するために、以前の了解事項にかかわらず、安全保障理事会はここに、以下の改定もしくは追加の権限を確定し、イラクでの両機関の活動を促進するためにイラクに対し拘束力を持つことを決定する。

 ―UNMOVICおよびIAEAはその査察チームの構成を決定し、これらのチームが最も有能で経験に富んだ専門家で構成されることを確実にする。

 ―すべてのUNMOVICおよびIAEAの要員は、その専門家要員の使命に応じて、「国際連合の特権および免除に関する条約」、および「IAEAの特権および免除に関する協定」に規定された特権および免除を享受する。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、イラクに出入国する無制限の権利、査察場所への、および査察場所からの自由・無制限・即時の移動の権利、あらゆる場所と建物を査察する権利を持つ。これには、決議1154(1998年)の規定にかかわらず、他の場所と同等に大統領施設に即時・無妨害・無条件・無制限に立ち入ることが含まれる。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、イラクの化学、生物、核および弾道ミサイル計画と、それに関連する研究・開発・製造施設と現在および以前に関係のあるすべての要員の氏名をイラクから提供される権利を持つ。

 ―UNMOVICおよびIAEAの施設の安全は、十分な国連保安要員によって確保される。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、査察場所を凍結する目的で、周辺地域や通行回廊を含めて立ち入り禁止区域を宣言する権利を持つ。査察場所を保全し、そこから一切のものを持ち出させないようにするため、立ち入り禁止区域において、イラクは地上および空中の移動を中止する。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、有人・無人偵察機を含め、固定翼および回転翼の飛行機の自由で無制限の使用ならびに着陸の権利を持つ。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、自己の裁量で、すべての禁止された兵器、その構成部分、部品、記録、物資、その他の関連品目を、立証できる形で除去、破壊、無害化する権利、ならびに、これらの生産のための施設または装備を押収ないし閉鎖する権利を持つ。

 ―UNMOVICおよびIAEAは、UNMOVICやIAEAの要員、あるいはその公的または私的な荷物の検査を受けることなく、査察のための装備・物資の自由な持ちこみと使用の権利を持ち、査察の間に得られたいかなる装備・物資・文書も押収し国外に持ち出す権利を持つ。

 Gさらにイラクが、国連またはIAEAのいかなる代表もしくは要員、あるいは、いずれかの安保理決議を支持して行動しているいずれかの加盟国のいかなる代表もしくは要員に対しても、敵対行為を行ったり、行うと脅したりしてはならないと決定する。

 H事務総長に対して、イラクにとって義務的である本決議を直ちにイラクに通知することを要請する。また、その通知後7日以内に、イラクが本決議を完全に順守する意思を確認するよう要求する。さらに、イラクが即時・無条件・積極的にUNMOVICおよびIAEAと協力するよう要求する。

 Iすべての加盟国に対し、UNMOVICおよびIAEAの任務遂行に全面的な支持を与えるよう要請する。それには、禁止品目を獲得しようとする1998年以降のイラクの試みを含め、禁じられた計画あるいは他の側面の両機関の任務に関連した情報を提供することや、査察すべき場所や面会すべき人物、そうした面会の条件や収集すべきデータが含まれる。その結果はUNMOVICおよびIAEAによって安全保障理事会に報告される。

 JUNMOVIC委員長およびIAEA事務局長に対し、査察活動に対するイラクのあらゆる妨害、ならびに、本決議の下での査察についての義務を含め、軍備解除義務の順守に対するイラクのいかなる不履行についても、直ちに安全保障理事会に報告するよう指示する。

 K国際の平和と安全を確保するため、状況ならびにすべての関連安保理決議の全面順守の必要性について検討するため、上記第四項あるいは第11項に基づく報告の受領に際しては、直ちに会合を開くことを決定する。

 Lこれに関連し、安全保障理事会がイラクに対し、義務違反が続けば同国は重大な結果に直面するであろうと、再三警告してきたことを想起する。

 M問題に引き続き関わることを決定する。


United Nations

/2002/1198


  [Adopted as Resolution 1441 at Security Council meeting 4644, 8 November 2002]

          The Security Council,

          Recalling all its previous relevant resolutions, in particular its resolutions 661 (1990) of 6 August 1990, 678 (1990) of 29 November 1990, 686 (1991) of 2 March 1991, 687 (1991) of 3 April 1991, 688 (1991) of 5 April 1991, 707 (1991) of 15 August 1991, 715 (1991) of 11 October 1991, 986 (1995) of 14 April 1995, and 1284 (1999) of 17 December 1999, and all the relevant statements of its President,

          Recalling also its resolution 1382 (2001) of 29 November 2001 and its intention to implement it fully,

          Recognizing the threat Iraq’s non-compliance with Council resolutions and proliferation of weapons of mass destruction and long-range missiles poses to international peace and security,

          Recalling that its resolution 678 (1990) authorized Member States to use all necessary means to uphold and implement its resolution 660 (1990) of 2 August 1990 and all relevant resolutions subsequent to resolution 660 (1990) and to restore international peace and security in the area,

          Further recalling that its resolution 687 (1991) imposed obligations on Iraq as a necessary step for achievement of its stated objective of restoring international peace and security in the area,

          Deploring the fact that Iraq has not provided an accurate, full, final, and complete disclosure, as required by resolution 687 (1991), of all aspects of its programmes to develop weapons of mass destruction and ballistic missiles with a range greater than one hundred and fifty kilometres, and of all holdings of such weapons, their components and production facilities and locations, as well as all other nuclear programmes, including any which it claims are for purposes not related to nuclear-weapons-usable material,

          Deploring further that Iraq repeatedly obstructed immediate, unconditional, and unrestricted access to sites designated by the United Nations Special Commission (UNSCOM) and the International Atomic Energy Agency (IAEA), failed to cooperate fully and unconditionally with UNSCOM and IAEA weapons inspectors, as required by resolution 687 (1991), and ultimately ceased all cooperation with UNSCOM and the IAEA in 1998,

          Deploring the absence, since December 1998, in Iraq of international monitoring, inspection, and verification, as required by relevant resolutions, of weapons of mass destruction and ballistic missiles, in spite of the Council’s repeated demands that Iraq provide immediate, unconditional, and unrestricted access to the United Nations Monitoring, Verification and Inspection Commission (UNMOVIC), established in resolution 1284 (1999) as the successor organization to UNSCOM, and the IAEA, and regretting the consequent prolonging of the crisis in the region and the suffering of the Iraqi people,

          Deploring also that the Government of Iraq has failed to comply with its commitments pursuant to resolution 687 (1991) with regard to terrorism, pursuant to resolution 688 (1991) to end repression of its civilian population and to provide access by international humanitarian organizations to all those in need of assistance in Iraq, and pursuant to resolutions 686 (1991), 687 (1991), and 1284 (1999) to return or cooperate in accounting for Kuwaiti and third country nationals wrongfully detained by Iraq, or to return Kuwaiti property wrongfully seized by Iraq,

          Recalling that in its resolution 687 (1991) the Council declared that a ceasefire would be based on acceptance by Iraq of the provisions of that resolution, including the obligations on Iraq contained therein,

          Determined to ensure full and immediate compliance by Iraq without conditions or restrictions with its obligations under resolution 687 (1991) and other relevant resolutions and recalling that the resolutions of the Council constitute the governing standard of Iraqi compliance,

          Recalling that the effective operation of UNMOVIC, as the successor organization to the Special Commission, and the IAEA is essential for the implementation of resolution 687 (1991) and other relevant resolutions,

          Noting the letter dated 16 September 2002 from the Minister for Foreign Affairs of Iraq addressed to the Secretary-General is a necessary first step toward rectifying Iraq’s continued failure to comply with relevant Council resolutions,

          Noting further the letter dated 8 October 2002 from the Executive Chairman of UNMOVIC and the Director-General of the IAEA to General Al-Saadi of the Government of Iraq laying out the practical arrangements, as a follow-up to their meeting in Vienna, that are prerequisites for the resumption of inspections in Iraq by UNMOVIC and the IAEA, and expressing the gravest concern at the continued failure by the Government of Iraq to provide confirmation of the arrangements as laid out in that letter,

          Reaffirming the commitment of all Member States to the sovereignty and territorial integrity of Iraq, Kuwait, and the neighbouring States,

          Commending the Secretary-General and members of the League of Arab States and its Secretary-General for their efforts in this regard,

          Determined to secure full compliance with its decisions,

          Acting under Chapter VII of the Charter of the United Nations,

          1.       Decides that Iraq has been and remains in material breach of its obligations under relevant resolutions, including resolution 687 (1991), in particular through Iraq’s failure to cooperate with United Nations inspectors and the IAEA, and to complete the actions required under paragraphs 8 to 13 of resolution 687 (1991);

          2.       Decides, while acknowledging paragraph 1 above, to afford Iraq, by this resolution, a final opportunity to comply with its disarmament obligations under relevant resolutions of the Council; and accordingly decides to set up an enhanced inspection regime with the aim of bringing to full and verified completion the disarmament process established by resolution 687 (1991) and subsequent resolutions of the Council;

          3.       Decides that, in order to begin to comply with its disarmament obligations, in addition to submitting the required biannual declarations, the Government of Iraq shall provide to UNMOVIC, the IAEA, and the Council, not later than 30 days from the date of this resolution, a currently accurate, full, and complete declaration of all aspects of its programmes to develop chemical, biological, and nuclear weapons, ballistic missiles, and other delivery systems such as unmanned aerial vehicles and dispersal systems designed for use on aircraft, including any holdings and precise locations of such weapons, components, sub-components, stocks of agents, and related material and equipment, the locations and work of its research, development and production facilities, as well as all other chemical, biological, and nuclear programmes, including any which it claims are for purposes not related to weapon production or material;

          4.       Decides that false statements or omissions in the declarations submitted by Iraq pursuant to this resolution and failure by Iraq at any time to comply with, and cooperate fully in the implementation of, this resolution shall constitute a further material breach of Iraq’s obligations and will be reported to the Council for assessment in accordance with paragraphs 11 and 12 below;

          5.       Decides that Iraq shall provide UNMOVIC and the IAEA immediate, unimpeded, unconditional, and unrestricted access to any and all, including underground, areas, facilities, buildings, equipment, records, and means of transport which they wish to inspect, as well as immediate, unimpeded, unrestricted, and private access to all officials and other persons whom UNMOVIC or the IAEA wish to interview in the mode or location of UNMOVIC’s or the IAEA’s choice pursuant to any aspect of their mandates; further decides that UNMOVIC and the IAEA may at their discretion conduct interviews inside or outside of Iraq, may facilitate the travel of those interviewed and family members outside of Iraq, and that, at the sole discretion of UNMOVIC and the IAEA, such interviews may occur without the presence of observers from the Iraqi Government; and instructs UNMOVIC and requests the IAEA to resume inspections no later than 45 days following adoption of this resolution and to update the Council 60 days thereafter;

          6.       Endorses the 8 October 2002 letter from the Executive Chairman of UNMOVIC and the Director-General of the IAEA to General Al-Saadi of the Government of Iraq, which is annexed hereto, and decides that the contents of the letter shall be binding upon Iraq;

          7.       Decides further that, in view of the prolonged interruption by Iraq of the presence of UNMOVIC and the IAEA and in order for them to accomplish the tasks set forth in this resolution and all previous relevant resolutions and notwithstanding prior understandings, the Council hereby establishes the following revised or additional authorities, which shall be binding upon Iraq, to facilitate their work in Iraq:

      UNMOVIC and the IAEA shall determine the composition of their inspection teams and ensure that these teams are composed of the most qualified and experienced experts available;

      All UNMOVIC and IAEA personnel shall enjoy the privileges and immunities, corresponding to those of experts on mission, provided in the Convention on Privileges and Immunities of the United Nations and the Agreement on the Privileges and Immunities of the IAEA;

      UNMOVIC and the IAEA shall have unrestricted rights of entry into and out of Iraq, the right to free, unrestricted, and immediate movement to and from inspection sites, and the right to inspect any sites and buildings, including immediate, unimpeded, unconditional, and unrestricted access to Presidential Sites equal to that at other sites, notwithstanding the provisions of resolution 1154 (1998);

      UNMOVIC and the IAEA shall have the right to be provided by Iraq the names of all personnel currently and formerly associated with Iraq’s chemical, biological, nuclear, and ballistic missile programmes and the associated research, development, and production facilities;

      Security of UNMOVIC and IAEA facilities shall be ensured by sufficient United Nations security guards;

      UNMOVIC and the IAEA shall have the right to declare, for the purposes of freezing a site to be inspected, exclusion zones, including surrounding areas and transit corridors, in which Iraq will suspend ground and aerial movement so that nothing is changed in or taken out of a site being inspected;

      UNMOVIC and the IAEA shall have the free and unrestricted use and landing of fixed- and rotary-winged aircraft, including manned and unmanned reconnaissance vehicles;

      UNMOVIC and the IAEA shall have the right at their sole discretion verifiably to remove, destroy, or render harmless all prohibited weapons, subsystems, components, records, materials, and other related items, and the right to impound or close any facilities or equipment for the production thereof; and

      UNMOVIC and the IAEA shall have the right to free import and use of equipment or materials for inspections and to seize and export any equipment, materials, or documents taken during inspections, without search of UNMOVIC or IAEA personnel or official or personal baggage;

          8.       Decides further that Iraq shall not take or threaten hostile acts directed against any representative or personnel of the United Nations or the IAEA or of any Member State taking action to uphold any Council resolution;

          9.       Requests the Secretary-General immediately to notify Iraq of this resolution, which is binding on Iraq; demands that Iraq confirm within seven days of that notification its intention to comply fully with this resolution; and demands further that Iraq cooperate immediately, unconditionally, and actively with UNMOVIC and the IAEA;

          10.     Requests all Member States to give full support to UNMOVIC and the IAEA in the discharge of their mandates, including by providing any information related to prohibited programmes or other aspects of their mandates, including on Iraqi attempts since 1998 to acquire prohibited items, and by recommending sites to be inspected, persons to be interviewed, conditions of such interviews, and data to be collected, the results of which shall be reported to the Council by UNMOVIC and the IAEA;

          11.     Directs the Executive Chairman of UNMOVIC and the Director-General of the IAEA to report immediately to the Council any interference by Iraq with inspection activities, as well as any failure by Iraq to comply with its disarmament obligations, including its obligations regarding inspections under this resolution;

          12.     Decides to convene immediately upon receipt of a report in accordance with paragraphs 4 or 11 above, in order to consider the situation and the need for full compliance with all of the relevant Council resolutions in order to secure international peace and security;

          13.     Recalls, in that context, that the Council has repeatedly warned Iraq that it will face serious consequences as a result of its continued violations of its obligations;

          14.     Decides to remain seized of the matter.


Annex 

                     Text of Blix/El-Baradei letter

 

 United Nations Monitoring, Verification and Inspection Commission

The Executive Chairman

International Atomic Energy Agency

 

 The Director General

 8 October 2002 

Dear General Al-Saadi, 

               During our recent meeting in Vienna, we discussed practical arrangements that are prerequisites for the resumption of inspections in Iraq by UNMOVIC and the IAEA. As you recall, at the end of our meeting in Vienna we agreed on a statement which listed some of the principal results achieved, particularly Iraq’s acceptance of all the rights of inspection provided for in all of the relevant Security Council resolutions. This acceptance was stated to be without any conditions attached. 

               During our 3 October 2002 briefing to the Security Council, members of the Council suggested that we prepare a written document on all of the conclusions we reached in Vienna. This letter lists those conclusions and seeks your confirmation thereof. We shall report accordingly to the Security Council. 

               In the statement at the end of the meeting, it was clarified that UNMOVIC and the IAEA will be granted immediate, unconditional and unrestricted access to sites, including what was termed “sensitive sites” in the past. As we noted, however, eight presidential sites have been the subject of special procedures under a Memorandum of Understanding of 1998. Should these sites be subject, as all other sites, to immediate, unconditional and unrestricted access, UNMOVIC and the IAEA would conduct inspections there with the same professionalism