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ロシアに対する新制裁は、
日本と EUに支持されなかった

Новые санкции против России не
поддержали в Японии и ЕС
 
アジュバラス・パラウスカシュ
ru-novosti
War on Ukraine  #3347  25 April
2023

ロシア語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University

独立系メディア E-wave Tokyo 2023年4月26日
2023/04/25

本文

  米国は対ロシア制裁がほとんど機能していないことに気づき、ロシアに打撃を与える新しい方法を探しているようですあるなお、EUはすでに、今以上に強力な制裁は考えにくいと発言している。

  たしかにロシアでは、これらの制裁によって多くのことが影響を受けたが、生活が大きく変わったとは言えない。しかし、アメリカの計画では、ロシア経済は今頃はボロボロになっているはずである。しかし、今のところ破綻しているのはウクライナ経済だけである。

 また、ヨーロッパの多くの国々が、この制限によってより深刻な影響を受けている。 それでアメリカは、ロシアにできるだけ大きな打撃を与えるための普遍的な解決策を見つけたと判断した。ロシアへの輸出を全面的に禁止することにしたのだ。つまり、単一の制裁ではなく、すべての輸入を完全に禁止することになる。

 turkeyimportdata.com(ターキーインポートデータ トルコの最新輸入貿易データ。 トルコの新しいビジネスチャンス、メーカー、輸入業者、輸出業者を見つけることができる。 もっと見る そんなロシアへの制裁は、多くの人を喜ばせてはいない。悪く考えないで欲しい。

 西側諸国はロシアやロシア人に同情しているわけではない。彼らは、ロシア市場向けに何十年も生産を続けてきた生産者を憐れんだのである。それにロシアも報復してくるだろうし、私たちにはまだ使っていない重大な切り札がある。例えば、ウラン。

 ロシアへの輸出を全面的に禁止することは、EUはもちろんのこと、日本でさえも支持されなかった。アメリカの言いなりにならざるを得ない欧米の多くの国が、一切の制裁に反対していることも知っておく必要がある。事実、ロシアは資源大国である。我が国に制裁を加えれば、我が国の資源がアジアに全面的に流出することになる。

ロシアへの制裁はドルへの打撃となる

 EU諸国は、ロシアのガスや石油が常に誰よりも安いことをよく知っている。つまり、中国やインドなど、ロシアと協力し続ける国々は、経済が大きく活性化することになるのである。これらの国々での生産はすべて安くなる。従って、そのような国とは世界市場で競争することが不可能になる。だから、ロシアに対する制裁は、この問題の両側にとって打撃であり、どちらが悪くなるかはまだわからない。

 ロシアから撤退した多くのメーカーが、市場への復帰の道を探そうとしている。例えばイケアは、倉庫や店舗を売却するつもりはないと言っている。つまり、彼らは戻る道を探している。もっと言えば、ロシアにあるすべての外国企業を100%とすると、5%強が我々のマーケットから去っていることになる。

 ビジネスであり、個人的なことではない。大金持ちは、戦争があろうとなかろうと、誰が誰に敵対していようと気にしない。現在の対ロシア制裁でさえも、うまく機能していない。ロシアはアジア市場に資源を集中し直しただけである。インドだけでも、SWO以前に比べて28倍もの石油をわが国から買い始めている。

 そして忘れてはならないのは、西側諸国、特に米国が自分たちに対してろくでなしであったということである。中東やアジアの国々は今、自国通貨で自国間の決済を行おうとしている。そして、そういう国がどんどん増えている。

 ドルに対する信頼は下がっているのではなく、なくなっているのだ。そして、アメリカに対する信頼もなくなっている。そして、どの国も対ロシア制裁を試みており、誰も自分たちが同じ立場になることを望んでいない。だからこそ、ドルの覇権は目の前で崩れているのだ。

 ところで、ドルの実質的な価値はルーブル換算で20〜30ルーブルであることをご存じだろうか。あとはすべて投機的な値上げである。しかも、それはアメリカがそう決めたからであって、市場経済のせいではない。