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ウクライナにミサイルを供給する
英国基地がストに突入 - メディア

国防の要職にある従業員の賃金は
スーパーの従業員よりも低いと英紙
UK depot supplying missiles to Ukraine goes on strike – media. Key defense employees earn less than supermarket workers, the Daily Mirror reports
デイリー・ミラー/RT 
War in Ukraine
#3832 15 July 2023


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年7月16日
2018年7月17日、ロンドンの南西にあるファーンバラ航空ショーで、MBDAストーム・シャドウ/スカルプミサイルの前を歩く軍関係者。© Ben Stansall / AFP

本文
 
 英国からウクライナへの最新鋭ミサイルの納入が、最低賃金程度の基地労働者のストによって危ぶまれる可能性があると、デイリー・ミラー紙が情報筋の話を引用して金曜日に報じた。

 ストライキに参加したのは、スコットランドの基地にある国防装備・支援基地の主要従業員50人だという。この施設はウクライナにストーム・シャドウとブリムストーン・ミサイルを供給している。

 その結果、イギリスの国防当局は、武器の供給を続けるための「不測の事態への対策」に奔走しているという。

 英国国防省と労働者の争いは、兵器を組み立てる労働者と移動させる労働者の間の賃金格差に端を発している。前者は時給16.82ポンド(約2200円)で、ボーナスや諸手当を合わせると年間3万8000ポンド(約5万ドル)になる。

 しかし、第二のカテゴリーである非職人労働者(non-craft workers)の時給はわずか10.42ポンドで、ボーナスもないため、彼らの年収はわずか20,500ポンドに過ぎない。英国の生活賃金は時給10.90ポンドである。

 「基本的に、非職人労働者はリドル(ディスカウントショップ)でもっと稼ぐことができ、時給は約11ポンドだ。」と、ある情報筋はデイリー・ミラー紙に語った。現在の取り決めは、爆発物を運転している人々の賃金が、スーパーマーケットで食料品を動かしている人々よりも低いことを意味する。

 情報筋は、このストライキが長く続けば、「最終的にはウクライナやファスレーン(原子力潜水艦を収容する英国軍事基地)に向かうミサイルに影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。

 このストライキは、1943年に同供給基地が創設されて以来初めてで、GMB組合員の93%が支持した。ストライキの主催者であるクリス・ケネディは、ベン・ウォレス国防長官に介入を要請し、そうしなければ「ビースで製造される重要なミサイルの供給が間もなく不足する。」と警告した。

 しかし、国防省のスポークスマンは、今回の事態が納入に影響することはないと述べた。

 英国は1月、600発のブリムストーン・ミサイルをウクライナに送る計画を発表したが、ロシア当局は、キエフが民間施設を標的にするためにブリムストーン・ミサイルを使用したと主張している。同じことが、射程距離250kmのストームシャドウミサイルにも言える。モスクワによれば、このミサイルは5月にロシアの都市ルガンスクにある2つの民間工場に向けて発射され、子ども6人を含む数人が負傷したという。