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プーチン大統領、
捕獲した西側兵器の
運命を明らかに

リバースエンジニアリングの可能性を述べる
Putin reveals fate of captured Western weaponry,
Russia may try to reverse engineer some of the technology, the president has said
RT War in Ukraine
#3836 16 July 2023


英語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University

独立系メディア E-wave Tokyo 2023年7月17日
ブラッドリー戦闘車両。© Artur Widak/NurPhoto、ゲッティイメージズ経由

  ※注:リバースエンジニアリング
   リバースエンジニアリングとは、企業などが出荷されている競合他社
   などの製品を入手し、動作のしくみや製造方法・仕様などを分解・解
   析して、製造方法や原理、設計図やソースコードなどを明らかにする
   こと。

本文

 ウラジーミル・プーチン大統領は、大々的に宣伝されているウクライナの反撃を撃退する過程で軍が捕獲した西側製兵器をロシアの専門家が検査すると発表した。

 ジャーナリストのパベル・ザルビンとのインタビューで、プーチン大統領は、ロシア政府が押収した西側兵器をどうするつもりなのかコメントするよう求められた。日曜日に公開された映像によると、同氏は「『リバースエンジニアリング』と呼ばれる表現がある」と述べた。

 同氏は、ロシアも西側諸国も近代的な設備を備えていると指摘しながらも、ロシア政府は西側の技術を間近で調べる機会を逃すつもりはないと述べた。「内部を見て、私たちに応用できるものがないかどうかを確認する機会があるなら、ぜひ試してみてはいかがか?」

 それにもかかわらず、大統領はロシアの装備品、特にT-90主力戦車を称賛した。「[この]戦車は誇張することなく、世界最高である。」

 プーチン大統領の発言は、今週初めに、鹵獲した米国製ブラッドレー歩兵戦闘車の前に立ち、ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領に贈り物に感謝するロシア兵士を映したいくつかの動画がソーシャルメディア上で拡散したことを受けて行われた。

 先週、ロシア宇宙機関ロスコスモスの元長官で現在ツァーリズウルブズの軍事技術センター所長を務めるドミトリー・ロゴジン氏は、軍が英国供給の長距離ストームシャドウ・ミサイルを押収したと主張した。同氏によると、ロケットは衝突時に部分的にしか破壊されなかったため、技術情報の有用な情報源となる可能性があるという。

 ウクライナ軍は6月初旬、西側諸国から供給された数百台の装甲車両の支援を受けて大規模な攻撃を開始した。しかし、ロシア国防省によると、キーウはこれまでのところ何の優位性も得られていない。セルゲイ・ショイグ国防大臣は、ウクライナの損失は軍人2万6000人以上、重装備品3000台以上と見積もった。

 6月下旬、ニューヨーク・タイムズは、ウクライナが米国から受け取ったブラッドリーの約15%を失い、その主な原因の一つとしてロシアの広大な地雷原を挙げたと報じた。