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E・マスク氏、
G・ソロス氏財団を提訴へ
言論抑圧を阻止と主張

Sputnik 日本 War in Ukraine #4027  24 August 2023


英語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translaeted by Teiichi Aoyama, Emeritus Professor, Tokyo City University

独立系メディア E-wave Tokyo 2023年8月25日
2023年8月24日, 22:32 マスク氏 - Sputnik 日本, 1920, 24.08.2023 © AP Photo / Susan Walsh

本文

 SNS「X(旧ツイッター)」を所有する実業家のイーロン・マスク氏は、米著名投資家ジョージ・ソロス氏が設立した「オープンソサエティ財団」を相手取り提訴する意向を明らかにした。言論の自由への抑圧を止めるためだとしている。

 SNSの「X(旧ツイッター)」上の自身のアカウントでマスク氏は、X社がオープンソサエティ財団を「訴える」と認めた。

 オープンソサエティ財団を巡ってはこれまでに、アイルランドやスコットランドで同財団が出資した機関が検閲行為を助長していると報じられていた。具体的には警察による市民への家宅捜索や携帯電話やコンピュータの捜査なども含まれるという。

 こうした措置の根拠は、この地域の住民の間でヘイトクライムの増加が疑われるとした財団や政治家らによる論文となっている。一連の疑惑を報じたジャーナリストのベン・スカラン氏は「憎しみを煽る偽情報を拡散するのは、言論の自由を抑圧する措置を正当化するためだ」と指摘している。


大富豪のジョージ・ソロス氏 - Sputnik 日本, 1920, 16.05.2023

【解説】ジョージ・ソロス氏「死去」に関するニュース 有名な慈善家に「陰謀論」がまた一つ 5月16日, 15:32

 ソロス氏はその投資活動から否定的に評価されていることも多く、常に「陰謀論」もつきまとっている。また、ソロス氏の財団は一度ならず、他国の政権転換に関与してきたとして悪名高い。

 ソロス氏は自身の資金がウクライナで2004年にオレンジ革命を、そして2013年にはユーロ・マイダンを引き起こしたことを否定していない。一部の国々では内政干渉でも批判されている。

 マスク氏とソロス氏には浅からぬ因縁がある。マスク氏は5月、各国での政権転覆に関与してきたとされるソロス氏を人気シリーズ「Xメン」の悪役、マグニートーに例えて波紋を呼んだ。その後、マスク氏は「フェアではなかった」としてマグニートーに対して謝罪している。


 ※注:ジョージ・ソロスと日本
 ヘッジファンドがまだその呼称さえ確立していなかった黎明期の1969年にソロスはクォンタム・ファンドを立ち上げ、投資家としてのキャリアを開始した。1998年、ファンドはその規模(運用資産)において世界最大のヘッジファンドとなった。2010年時点の運用資産は史上最大の270億ドルに達した。2011年1月26日、ファンドでの投資活動から引退したことを明らかにした。
 2013年、アベノミクスの量的緩和政策による円安相場で、ソロスは10億ドルの利益を得た。また同年にクォンタム・ファンドは、55億ドルもの利益を上げた。これはヘッジファンド史上最高額であるという。 出典:Wikipedia