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ベトナム・カンボジャ紀行
 ベトナム編 その2

阿部 賢一

2008年3月22日


h.クルーズ出発
 さて我々は桟橋に停留中の龍頭木造観光船、名前は忘れたが、それに乗り込み、Thien Cung(天宮)島に向かう。数隻が平行して競うように進む。


バイチャイ船着場 2008/01/14
小船を漕いでいるのは野菜や果物など物売り。


我先にとThien Cung(天宮)島を目指す観光船 2008/01/14

 観光船がThien Cung(天宮)島の桟橋に接岸して降り立つ。桟橋から眼前の岩壁を見上げると鍾乳洞への道を登る人々が見える。

 Thien Cung(天宮)島のティエンクン洞窟(Thien Cung Cave)はバイチャイ船着場から一番近い場所にある。その発見は1993年、観光用に公開されたのは1998年というからまだ十年しか経っていない。階段を百段ほど登ると洞窟入口。入口から階段を少し降ると天井の高いひろい鍾乳洞が広がる。鍾乳洞特有の水滴の滴る水音もない、完全にドライな不思議な鍾乳洞である。様々な形をした鍾乳石には、それぞれそれらしき名前がつけられている。

 しかし、それらを映し出す照明が赤、黄色、青、緑と様々で、まるでナイトクラブの雰囲気、なんとも落ち着かない。どうもこれはこの洞窟のマネジメントが中国人であることの影響らしい。観光船では我々日本人ツアーグループだけだったが、鍾乳洞の中では、他の観光船からの観光客も混じり、中国語、韓国語が飛び交い騒々しいばかり。鍾乳洞の中は、矢印の案内板があり、ロープの歩道柵がつくられており、歩道を外れないように、一列になって歩かなければならない。そして、ところどころにスペースがあり、そこで立ち止まってぐるりと周囲の鍾乳石の造形を観賞する。


天空洞内 2008/01/14

 この鍾乳洞が「天空洞」と名付けられたのは、出口に向かう上り階段の上を見上げると、洞窟に穴がぽっかり開いておりそこから外の空が見えるからである。


天空の窓 2008/01/14


鍾乳洞出口から桟橋を望む 2008/01/14

 鍾乳洞出口を出ると、眼下に船着場が見える。観光船が乗客を乗せて岸を離れ、代わりに乗客を降ろすために別の観光船が接岸するという大混雑の船着場である。

 Thien Cung(天宮)島を離岸して、波静かな穏やかな海面のハロン湾の中をゆっくりと巡る。水上生活者の船、その船につながれた台船には生簀があり、採った魚が保管されている。このような水上生活者の船が湾内のあちこちに散在している。それらの船より一回り大きな船が水上学校船。国旗が掲げられているのでそれとわかる。水上生活者の子供達が小船で通学してくる。

 観光船後方の厨房で調理された海鮮料理がテーブルには次々と運ばれてきて早めの昼食。食材はこのハロン湾で採れた新鮮なものばかり。1月ということで風がまだ冷たく、ビールよりもワインを飲みたい雰囲気だが、これから桟橋に戻ってハノイまで長距離を考えると、とてもアルコールを飲もうという気にはならなかった。ガイドさんが、あれは犬の島、何の島と説明してくれるが、そんな名前に気にとられるよりも、エンジン音を低くしてゆっくりと巡る観光船からの自然の奇観をボーっと眺めているという静寂の方がよい。

 快晴であれば、海の青さと奇岩の島々の緑、そして青空のコントラストがすばらしいことだろう。


観光船船首の竜頭の先には奇岩の島々
その前に水上生活者の船の群れ 2008/01/14

i. バイチャイ橋(日本のODA)
 
ハロン湾には日本のODAで建設されたバイチャイ橋がある。バイチャイ船着場に接岸する少し前にそのバイチャイ橋が遠望できた。

 工事は2003年8月に着工、2006年9月に構造物完成。6径間連続PC斜張橋(橋長903m 、中央支間435m、幅員25.3m、主塔高90m)、航路限界は幅200m、高さ50m、大型船舶の航行が可能である。

 2006年12月2日に供用開始。この橋梁はハノイ~北部国境間の幹線国道18号上にある。以前はフェリーで通行していたが、これで交通事情が大幅に改善された。

http://www.shimz.co.jp/news_release2006/688_02.html

(つづく)