八ッ場ダム工事 最新現地調査 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 鷹取 敦 Atsushi Takatori May 14, 2015 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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例年、GW中は北軽井沢にあります環境総合研究所の別荘を拠点にあちこち足を伸ばしています。今年は4/30〜5/9まで北軽井沢に行っていました。 日数の多くは長野県側の上田市、旧真田村、青木村、長和町などにあります「信州の鎌倉」、「真田一族の拠点」、「旧中山道の宿」などの名所旧跡、温泉巡りをしました。 滞在中、現地は好天、新緑とサクラ、モモはじめ多くの花々が百花繚乱となっており、すがすがしい日々となりました。 以下は5月1日、別荘から車で20〜30分で行ける八ッ場ダム工事現場の最新状況です。 イメージ作成 国土交通省 撮影:青山貞一、 Nikon Coolpix S8 2015-5-1 八ッ場ダム工事は、民主党政権時一旦工事が中止しましたが、まもなく事業者側に都合のよい専門家、学者等で構成される委員会が工事再開を勧告し、民主党政権時に工事は再開されました。 その辺については、以下の動画をご覧ください。それぞれ長編動画ですが、詳細です。 ◆青山貞一:八ッ場ダム工事がとまらない理由@ ◆青山貞一:八ッ場ダム工事がとまらない理由A ところで、八ッ場ダム工事は、現時点までで総額4600億円まで工事費が膨らんだ日本のダム史上、最大と言われる4600億円の工事費ではじまりましたが、はたしてどこまでがダム特会(特別会計)なのか、現地を見ると数年間、道路、トンネル、橋梁ばかりが目立ちました。ダム事業ではなく道路事業、道路特会(特別会計)の資金が相当使われているのではないかと思われます。 表 当初予算がその後大きく修正された事業のリスト
その辺については、以下をご覧ください。講演会の動画ですが、資金面について詳しく話しています。 ◆青山貞一:3・11以降、激しくなった税金の乱費と八ッ場ダム いわゆるダムの本体工事は、民主党政権崩壊後、自民党政権になってはじまりましたが、予算面で見ると本来、ダム本体工事は4600億円の予算の中に入っているものと誰でもが思いますが、毎年、別途相当額の予算がついています。 この分野の有名な諺に「巨大公共事業予算は小さく生んで」大きく育てる、というのがあります。まさに八ッ場ダム事業は、その典型例と言って良く、6000人規模の小さな町に、これでもか、これでもかと巨額の資金が投入され、希有で秀逸な自然環境と景観を破壊しながら各種土木工事が進められています。 毎年、最低3回、現地視察している私達が見る限り、本体工事が本格化したのは、2014年からのはずです。 事実、下の国土交通省関東整備局の記者会見資料を見ると、入札は、2014年8月8日となっており、落札業者は清水・鉄建・IHI異工種建設工事共同企業体となっています。 ◆八ッ場ダム本体建設工事の落札決定について(国土交通省関東整備局 記者発表資料) 落札者:八ッ場ダム本体建設工事清水・鉄建・IHI異工種建設工事共同企業体 入札価格:34,250,000,000円(税抜き)
事実、従来は本体工事に関連する河川改修などの土木工事でしたが、今回、5月のゴールデンウィークに現地視察すると、吾妻渓谷の両側の谷、崖を大規模に掘削する本格的な本体工事にはいっていました。 つづく |