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この6月に

東京都議会議員選挙があります!


青山貞一

環境総合研究所顧問、東京都市大学名誉教授
掲載月日:2013年5月22日
独立系メディア E−wave Tokyo


 昨日、大岡山の新オフィスに大田区議の奈須りえさんと北澤潤子さん、それに2名の区議を支援している大田区在住の女性グループ(通称大田レディース)が来られました。

 彼女らはこの3年近く、私達と一緒にがれき広域処理問題、とりわけがれきを東京電力の子会社に巨額の業務として出していた東京都の公社問題でがんばってきた議員です。

◆池田・奈須・鷹取・青山:がれき広域処理問題 緊急座談会 You Tube



◆奈須りえ:震災がれき広域処理を考えるシンポ E-wave Tokyo/You Tube

 ところで、この夏の参議院選挙に隠れ、あまり報道もされていませんが、この6月、東京都議選挙があり、大田区議を3期つとめてきた奈須りえさんが、東京都議として立候補することになりました。

 奈須さんと北澤さんはともに既成政党ではない、東京・生活者ネットワークに所属しています。この生活者ネットワークはもともと環境生協として有名な生活クラブの女性がたちあげた団体であり、かなりの数の東京23区の区議、東京都議を送り出してきました。

 ともに女性です。

 みなさんご承知の1999年にはじまった全国松葉ダイオキシン測定監視活動の中核団体にいたのも生活クラブであり、東京・生活者ネットワークも側面から支援しています。


首都圏における松葉調査結果を報ずる朝日新聞の科学覧

 松葉ダイオキシン調査は、松の葉を生物指標として大気中のダイオキシン類や重金属類を測定し、私達が毎日すっている空気を調べ、課題を発見、解決するための全面的に市民参加、都民参加の調査であり、すでに13年の歴史があります。

 今年も7月に東京23区の発表会が行われます。

 1999年以来ずっと事務局長を務めている池田こみちに聞いたところ、ここ数年、東京都は大田区、江東区など臨海部を中心にダイオキシン濃度が上昇しているとのことです。

 奈須さんは財政問題にも詳しく、放漫財政を続ける東京都を批判し続けています。とっくに社会資本整備が終わっているのに、依然としてハコモノ、鉄とコンクリートにこだわり、福祉、環境、脱原発、教育、障害者問題、若者の自立支援、女性の社会経済参加などの分野で過去がんばられてきました。

 昨年夏は、奈須、北澤両大田区議を環境総合研究所の北軽井沢別荘にご案内し、じっくり時間をかけて、八ッ場ダム工事現場を見てもらいました。というのも、この工事費には東京都からもタンマリと税金、公金が出されているからです。

◆青山貞一:真夏の群馬北西部短訪A 迷走つづける八ツ場ダムと工事現場 
◆青山貞一:真夏の群馬北西部短訪B 八ツ場ダムは公費乱費の典型


竣工した一般県道用橋梁(写真下)の上で。右から2人目が奈須さん
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 


八ッ場ダム広報センター、やんば館にて。右から2人目が奈須さん
撮影:鷹取敦 Digital Camera CASIO EX-H20G

 私は大学、政策一新塾はじめあちこちで話していますが、今の日本は、正直にまじめに働いているひとびとが「不幸」となっているといえます。それも世界各国の大学、OECDなどが行ってきた「幸福度調査」結果を見ると、半端でなく「不幸」となっていると言えます。

◆青山貞一:目指すべき私たちの幸福とは何か? 世界各国幸福度ランキング

 @ミシガン大学幸福度調査、    世界各国中で日本は 43位
 Aエラスムス大学幸福度調査、   世界各国中で日本は 46位
 Bレスター大学幸福度調査、    世界各国中で日本は 90位
 Cフォーブス世界調査、       世界各国中で日本は 81位
 DOECD幸福度調査、        34加盟国中で日本は 19位 

 昨日もその話をこられた女性グループにお話ししました。

 先進国のなかで日本国民がとくに不幸であることには、多くの理由があります。

 その理由のひとつは、先進国でもっとも男女格差が顕著なのが日本であり、結果的に女性の社会、経済、政治への参加が著しく遅れていることがあると思います。

◆青山貞一:目指すべき私たちの幸福とは何か? 日本人が不幸な原因(2)


図  賃金格差に見る女性の社会経済参加の国際比較
出典:国連開発計画

 また、毎年スイスで開催されます世界経済フォーラム(WEF、ダボス会議)によれば、日本は男女格差で世界ランク79位(1位が男女格差が少ない)となっており、先進諸国で最下位となっています。


出典:青山貞一

 さらに、日本の男女格差を経済参加度で見ると、日本は 世界101位となっています。出典:WEF2012年版 「ジェンダー・ギャップ指数」

 しかも、改善されるどころか悪化しているのです。これは東京都の前知事や大阪市長の言動を見れば明らかです。  


 ところで、昨日、新オフィスで2時間ほど談笑しあたあと、奈須さんはじめ女性グループと池田さんは、歩いて10分足らずの目黒線、南北線、都営三田線、大井町線の大岡山駅前に行き、東京工大キャンパス入り口で、1時間立ち会い演説とビラ配りをしました。

 ぜひ、みなさんも東京都議選挙にも大いに関心を持っていただき、まずは何より、選挙に行くように切望いたします。