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民主壊滅と小野党乱立・調整不調で

自民の独り相撲、単独過半数も!


独立系メディア E−wave Tokyo

掲載月日:2013年7月16日
無断転載禁

 以下はTBS系のJNNニュースとフジテレビ系のFNNの最新の政党支持率である。いずれも自民党が他の政党を圧倒している。同時に民主党の支持率が地滑り的に壊滅に向かっていることが分かる。

 このまま推移すると、非改選議席を含め自民党が参議院定数の半分(121議席)を一党で占める可能性も出てきた。ちなみに自民党の改選議席数は34、改選前勢力は84である。

◆JNN/TBS定期調査( 2013年7月6日,7日 比較は 6月8日,9日調査)
  自民党       38% ↓-1pt
  民主党        7% →±0pt
  公明党        6% ↑+1pt
  共産党        5% →±0pt
  みんなの党     5% ↑+1pt
  日本維新の会   4% →±0pt
  生活の党      1% →±0pt
  社民党        1% →±0pt
  みどりの風      0% →±0pt
  (その他の政党)  1% ↑+1pt
  (棄権する)     1% →±0pt
  (まだ決めていない) 30% ↓-1pt
  (答えない・わからない) 3% ↓-1pt

◆FNN/フジテレビ調査(7月11日調査・7月14日放送)
  自民党        33.8%(↑)
  公明党        5.8%(↓)
  共産党        5.0%(↑)
  民主党         4.8%(―)
  みんなの党      4.2%(↓)
  日本維新の会    1.8%(↓)
  社民党        1.2%(↑)
  みどりの風      1.0%(↑)
  生活の党       0.4%(↓)
  無所属・その他    2.6%
  棄権する       3.0%
  (まだきめていない)36.4%

◆FNN/フジテレビ調査(7月4日調査・7月7日放送)
  自民党       32.2%(↓)
  公明党        6.0%(↑)
  みんなの党      6.0%(↑)
  民主党        4.8%(↑)
  日本維新の会    2.4%(↓)
  共産党        2.4%(↓)
  生活の党       1.0%(↓)
  みどりの風      0.4%(―)
  社民党        0.4%(↓)
  無所属・その他   0.4%
  棄権する       2.6%
  (まだきめていない) 41.4%

 ※ 参議院議員選挙の改選の議員定数は、選挙区が73議席、比例が48議席。

   2013年参議院議員選挙の党派別立候補者数
立候補者計 選挙区 比例 改選 非改選 公示前勢力
民主 55(10) 35 20 44 42 86
自民 78(9) 49 29 34 50 84
公明 21(2) 4 17 10 9 19
みんな 34(12) 19 15 3 10 13
生活 11(4) 5 6 6 2 8
共産 63(18) 46 17 3 3 6
社民 9(4) 5 4 2 2 4
みどり 8(4) 5 3 4 0 4
維新 44(7) 14 30 2 1 3
改革 0 0 0 1 1 2
諸派 83(29) 62 21 2 0 2
無所属 27(6) 27 5 1 6
合計 433(105) 271 162 116 121 237
欠員 5 5

◆自民党

 上記のJNN及びFNNの調査はじめ各種世論調査をもとに現時点での議席予想を行うと、自民党は今回の参議院議員選挙において選挙区と比例をあわせ70議席に及ぶ可能性がある。

 その場合、自民党の獲得議席の内訳は、50(非改選議席)+70(当選予想)=120議席となり、参議院定数のほぼ過半数(121議席)となる。

 公明党(公示前勢力19議席)をあせると、120+19=139議席となり、参議院定数の半数(121議席)を大幅に超えることになる(57.4%)。

◆民主党

 次に民主党だが、31ある1人選挙区のうち、現在、29選挙区で自民党が優位に立っており、岩手、沖縄の1人区でも当落を争っている。このまま行くと、民主党は一人選挙区で全敗の可能性もある。

 16ある改選数(2〜5議席)の複数区は、自民党が各選挙で1議席をとることは確実であり、候補者を2人立てた東京(改選数5)と千葉(同3)でも自民党が2議席目をうかがう勢いにある。

 その結果、民主党は改選議席の半部以下となる可能性もでており、比例を含め1998年の結党以来最低の26議席すら厳しい情勢にある。20議席を割る可能性もでてきた。

◆公明、共産

 自民党、民主党以外については、公明党が改選議席を確保、共産も東京都議選における議席倍増の勢いを維持している。共産は東京、大阪、京都など大都市選挙区で議席を争っている。投票率が低くなった場合、公明党、共産党は有利となる。

◆みんなの党、維新

 みんなの党は日本維新の会との選挙協力の解消によって、票を食い合うなどし、多くの複数区で最終議席をともに落とすか、当落線上をさまよう状況になっている。一方、日本維新の会はみんなの党との選挙協力解消とは別に、都議選同様、支持率に急ブレーキがかかったままとなっている。選挙区では、大阪、兵庫など関西で1,2議席を獲得する可能性がある。

◆社民党、みどりの風、生活の党

 脱原発、消費減税、反TPP、憲法改正反対などでほぼ同じ政策をとっている社民党、みどりの風、生活の党の3党は、比例でそれぞれ一議席が確保できるかどうか微妙な醸成となっている。ことと次第によっては3党ともにゼロ議席の可能性もある。なお選挙区では、新潟選挙区の森氏(生活)、山形選挙区の船山氏(みどり)が当選の可能性がでてきた。

◆緑の党

 さらに脱原発をメインとして新たに国政に挑戦している緑の党は共産党、社民党、みどりの風、生活の党が脱原発政策を掲げており、脱原発票の奪い合いとなり、10人立候補している比例で一議席もとれない可能性が濃厚である。

 いずれにしても、民主党への国民の信頼が瓦解したことに加え、類似の理念、政策を掲げる小政党が乱立し、選挙区調整などが不調なこともあり、結果的に自民党の一人勝ちを助長している。

 以下は独立系メディアE-wave Tokyoによる獲得議席の予想である。

2013年参議院議員選挙の党派別議席獲得数予想
予想
選挙区
予想
比例
予想
合計
民主 12-16 5-8 17-24
自民 47-49 20-22 68-71
公明 4 5-6 9-10
みんな 1-3 3-4 4-7
生活 0-1 0-1 0-2
共産 1-4 3-5 4-9
社民 0 0-1 0-1
みどり 0-1 0-1 0-2
維新 1-3 3-5 4-8
大地 0 0-1 0-1
諸派 0-1 0 0-1
無所属 1-3 0 1-3
出典:独立系メディア E-wave Tokyo