反米チャベス・ ヴェネズエラ大統領の 石油外交、昨日、中国訪問 青山貞一 Teiichi Aoyama 2006年8月23日 |
|||
日本のメディアでは、今のところ8月23日早朝のNHKニュースのみの報道だが、南米最大の産油国でヴェネズエラのチャベス・大統領は8月22日、中国胡錦涛国家主席の招きで中国を婦人を同伴し訪問した。 AP通信によると、1999年に大統領に就任して以来チャべス氏は、エネルギー不足に苦しむ中国との強力な提携関係作りに力をいれている。 中国との提携関係を強めることで、現在ヴェネズエラからの石油輸入量が最大である米国への輸出依存度を弱めることが狙いと見られる。 同時に、チャベス大統領は就任以来、旗幟鮮明にしている反米色を中国への石油輸出を増やすことでより一層強化する思いもある。 石油という戦略資源を武器に中国に急接近するチャベス大統領と石油資源を渇望する中国との新たな関係に米国ブッシュ大統領は、かつてのキューバ同様、いやそれ以上に足下でのおもわぬ反乱に頭を悩ますことになるだろう。 関連写真 関連記事:英国BBC BBC NEWS | Business | Venezuela and China sign oil deal 関連記事:アルジャジーラ Aljazeera.Net - China, Venezuela sign energy deal - 関連記事:China Daily China and Venezuela sign oil agreements - 以下はAP通信の関連記事。
以下は、THE ASSOCIATED PRESS記事。
以下は今のところ唯一見つけた関連記事。 NIKKEI.NET http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060822AT2M2201B22082006.html ベネズエラのチャベス大統領、22日から訪中 【北京=桃井裕理】ベネズエラのチャベス大統領は22日から中国を訪問、24日に胡錦濤国家主席ら中国の国家指導者と会談する。中国は世界有数の産油国であるベネズエラと協力関係を構築し、石油の安定確保を図る。対米強硬派のチャベス大統領は石油を軸に中国との関係を強化し、米国依存の経済構造からの脱却を狙う。 同大統領の中国訪問は6日間の予定。滞在中に両国はベネズエラの対中原油輸出の拡大や油田の共同開発、タンカー建造に関する共同事業の開始などで合意する見通し。中国は農地の灌漑(かんがい)や光ファイバー網の建設、鉄道、通信衛星、パソコン生産など多分野において対ベネズエラ投資の拡大を約束するとみ られる。 資源不足に悩む中国は2005年に同国から前年の約五倍にあたる174万トンの原油を輸入した。06年の輸入量は昨年の二倍以上となる見通し。まだベネズエラ産原油が中国の全原油輸入量に占める割合は2%前後にすぎないが、同国が対中輸出の拡大に積極的なことから、中国が同国にかける期待は大きい。 (19:02) |