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政府・自民要人の醜聞
(2)自民党ベテラン小杉隆議員夫人
借金14億円で破産宣告


日刊ゲンダイ

再掲載日:2006.12.12


 自民党のベテラン、小杉隆衆院議員(71=東京5区)の夫人(69)が破産宣告を受けた。負債総額なんと14億円。小杉家に何が起きていたのか。

アブない儲け話で後援者から借りまくる ◆

 当選8回。ジョギングで国会通勤し、トライアスロンにも挑戦。環境問題に詳しい良識派。そんな小杉議員には似つかわしくないスキャンダルだ。

 今月6日、敬子夫人が東京地裁から破産宣告を受けた。膨らんだ借金は14億円で、本人が自己破産の申し立てをしていたのだ。いったい、何の借金だったのか。実は地元で夫人は有名な借金王だった。

「夫人はミス神戸に選ばれたこともある美人。小杉さんの都議時代から政治資金担当で、選挙前には後援者からよく借金をしていましたが、だんだんいかがわしい投資話にのめり込んでいったのです。

 知り合いに『いい儲け話がある』と誘っては金を借りるようになった。3年前には『山崎拓センセイの三女の夫が役員を務めるベンチャー企業が上場する』と多額の資金を集めたのですが、上場はパー。その頃から借金は雪だるま式に膨らんでいったのです」(地元事情通)

 地元・目黒の後援会には裕福な家も多いため、6000万円以上を貸したり、小杉邸のご近所というだけで500万円を融資した人もいる。そんな寸借詐欺みたいな手口でたまりたまって14億円というわけだ。

 近所の主婦が言う。

 「昨年暮れに奥さんがお金を借りに来ました。新年会を開くのに200万円足りないと、ウチは断りました」

 学芸大学駅から数分の小杉邸は、今年3月に競売にかけられ、9月には人手に渡った。新しいオーナーによるリフォームも始まっている。隣の娘夫妻の家と、2人の息子達の二世帯住居も今や他人名義だ。

 11月30日に、突然、二男家族が引っ越して切ったんです。荷造りもせず、右から左にトラックに放り込む幹事で居た。それから、皆さんが順番に引っ越されte.....」

 地元で小杉議員は「婦人の借金で交通費がないから、走って国会に行っているのか」なんて言われているが、今後どうするの。秘書が言う。
 
 「いずれきちんと説明会見を開きますが、本人は夫人の借金について全く知らなかったのです。国会議員の名前を出せばお金も集めやすかったでしょうが....」

 家計すら把握できないで国政が担えるのか。永田町では「小杉の引責辞職は必死。来年は補欠選挙だと」ウワサしきりである。