映画になった ベートーヴェン第九 青山貞一 2006年12月15日 |
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日本の年末といえば、@赤穂浪士の討ち入り、A酉の市、Bクリスマス、Cベートーヴェン第九と相場が決まっている。 昨夜は、赤穂浪士の討ち入りの記念日?だった。私たち環境総合研究所の面々は「赤穂」とは深い因縁があるが、詳しくは別の機会にゆるず。 酉の市は、青山の自宅や環境総合研究所の近くに大鳥神社(目黒区下目黒)があり、幼少のころから親に連れられよく行ったものだ。 日本におけるクリスマスは、それほどクリスチャニティーの精神文化がない日本では、クリスチャンの方々以外は商業主義の餌食となっていると言える。 4つ目のベートーヴェンの交響曲第九番は、どうか? 今年はW.A.モーツアルト生誕250周年でNHKは一年通じてモーツアルト特集をさまざまやっていた。民放でもことあるたびに特集番組をやっていた。 西洋作曲家の重鎮、ベートーヴェンば、モーツアルトほどその生き様が知られていない。特集番組もそう多くない。 そんななか、アエラの最新号(2006.12.18)に「人間ベートーヴェン記、響くは我らの歓びの歌」と題し、交響曲第九誕生の裏にはどんなドラマがあったのか。師弟愛を超越した魂の絆を描く壮大な音楽映画というキャプションの記事を掲載していた。 私はアエラの購読者ではないが、たまたま石原慎太郎都知事子息問題でインタビューを受け、編集部が自宅に送ってきたこともあり、上記の記事に出会った。 A4で1頁の小さな記事だが、なかなか興味深く、味わい深い。 周知のように耳が聞こえないベートーヴェンがどうやって作曲したのか、どうやって指揮をしたのか、ベートーヴェン・ファン、クラシック音楽ファンならずとも大いに興味がわくところだ。 映画では、合唱付きの交響曲第九を1824年、ウィーンで初演する4日前にさかのぼり、ベートーヴェンと若き女性の写譜師との間の機微を描く。当然、初演日のコンサートホールで第九のタクトを振るべートンベンにも及ぶ。 映画のタイトルは「敬愛なるベートーヴェン」(公式サイト) 詳しくは現在上映中の映画をみて頂きたい。 ここでは以前、独立系メディアのためにつくったクラシック音楽、それも著作権フリー(著作者人格権は別です)として公開されているクラシック名曲集を作曲家毎にリンクを張ってつくった「音楽」に第九を追加したので、ぜひ、皆様にも年末のひととき合唱付きの第九を楽しんでもらいたい。 この第九も著作権フリーとなっているので、個人として聞くのはOKです。もちろん作曲者としての音楽著作者人格権は、L.v.ベートーヴェン、また演奏など著作隣接権は、Michel, John らにあります。 ◆独立系メディア「音楽」 http://eritokyo.jp/independent/today-column-streaming.htm 面倒な方は、以下からどうぞ! ただし、MP3ダウンロードタイプですので、ダウンロードに数分の待ち時間がかかります。 注意:以下の演奏は映画に出てくる第九の演奏とはまったくかんけいありません。念のため。 ◆L.v. べートーベン 交響曲第9番、合唱付き http://home.b01.itscom.net/aoyama/SYMPHONY9.mp3 プレスリリースより 一方、新年元旦には毎年、世界の交響楽団、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートがある。これはNHKが毎年ライブで中継しているが、その目玉は、なんと言ってもヨハンシュトラウス作曲の「美しき青きドナウ(An der Schoenen Brauen Donau)」だ。 以下は、ウィーンフィルが演奏する美しき青きドナウである。何とあのウィーンフィルが、MP3ファイルを公開している。もちろん、個人で聞くのはOKである 。ベートーヴェンの後は、シュトラウスを聞いて下さい。独立系メディアからもよいし、以下を直にクリックしてもOK。 もっぱら、ウィーンやブラスチラバなどドナウ川が流れる地域で見ると、今のドナウ川は汚濁が進んでいる。それほど青くも美しくもない(苦笑)。 ブラスチラバ城壁から筆者がこの3月に撮影したドナウ川(スロバキア) ◆ヨハン・シュトラウス 美しき青きドナウ http://www.wien.gv.at/english/views/download/128kb/donau.mp3 ついでにモーツアルト生誕250年の最後をかざり、映画、「アマデウス」のメインテーマとなった交響曲第25番ト短調(K183)もどうぞ! 以下をクリックするだけでOK。このバージョンは弦楽四重奏で交響曲25番を弾いています。 私はこの曲を聴くと、ウィーンの暗い裏町でモーツアルトがさまよう光景を思い浮かべます。
◆W.A.モーツアルト 交響曲25番 http://www.garageband.com/mp3player?|pe1|S8LTM0LdsaSnZlC0Zms 戦争や軍国主義、国家主義にあけくれる21世紀初頭だが、来年こそ、第九の合唱、「万人よ、抱き合え! この口づけを全世界に捧げよう」を全世界に発信できる年にしたいものだ。 Seid umschlungen, Millionen! Diesen Kus der ganzen Welt! 青山貞一 Teiichi Aoyama |