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必要なかった
災害廃棄物の広域処理
〜その本質的課題を検証する〜
池田こみち講演会のお知らせ! 
掲載月日:2013年1月26日 独立系メディア E−wave


 平成25年3月末をもって宮城県の可燃性災害廃棄物の広域処理を1年前倒しして終了すると宮城県が発表した。また、岩手県も埼玉県他で実施している広域処理を年度末で終了することを表明した。

 北九州市や大阪市などで逮捕者まで出し、賛成・反対で国や地域を二分してきた「広域処理」とは何だったのか。改めて検証したい。

(1)その必要性:量が多く地域では処理できなかったのか、復興の妨げとなったのか。

(2)その妥当性:経済面からの妥当性は全くなかった。被災地から遠く1500km以上も離れた地域に運び受け手の自治体に補助金を出すことは明らかな公費の無駄遣い。ゼネコンへの一括発注により巨額の無駄が明らかとなっている。環境面・安全面からの妥当性は第三者的に十分検証されていなかっ
た。また、社会的妥当性もまったくなかった。

(3)その正当性:「広域処理」を決めた環境省の検討会は非公開、議事録すら公表されず秘密裏に開催されていた。関係自治体や市民の参加手続きはまったくなかった。その背後には、巨額の広報予算を使って国民を世論誘導する環境省、国の政策を一方的に垂れ流すマスメディア、それを鵜呑みにし、「絆」というセンチメンタルに流され無批判に受け入れた自治体や国民がいた。「広域処理」に翻弄されたこの2年間、日本が抱える本質的な課題がこの間浮き彫りになったと思う。きっちり問題を整理してふり返ることが問われている。

講師:池田こみち氏(環境総合研究所顧問)
  テーマ:「震災がれきの広域処理を考える」


日時:2013年4月13日(土) 午後3時〜午後5時
会場:ドリームインスティテュート研修スタジオ
  〒113−0033東京都文京区本郷3丁目35−3 
  本郷UCビル 6F  TEL:03−5805−1505
参加費:資料代 1,000円

内容:
・震災がれきの広域処理は妥当なのか?

・「原子力ムラ」同様の隠ぺいと情報操作の罠
・がれきは本当に復興の足かせなのか? 
・地元処理を要望しても拒否されている現実
・放射性物質を除去できるのか
・濃縮した灰から環境に漏れ出す有害物質
・がれきには有害化学物質も付着
・ゴミが欲しい大型焼却施設
・広域処理、受け入れないのは身勝手か?  
・非民主的な検討委員会で決まった広域処理政策

◆池田こみち氏プロフィール



 1949年生まれ、東京都出身。聖心女子大学外国語外国文学科卒業後、小学生から大学までのクラブ活動であった生物学・遺伝学の研究の縁で、東大理学部人類学教室や東大医科学研究所制癌研究部に勤務。その後、ローマクラブ日本事務局、フジテレビ系シンクタンクを経て、1986年に青山貞一氏と現在の(株)環境総合研究所を設立、常務取締役として勤務の後、2012年4月に顧問に就任。その間、福島大学、関東学院大学などの非常勤講師、自治体研修所講師、JICA海外研修講師、自治体の環境審議会委員、検討会委員なども多数歴任。NGO活動として、環境行政改革フォーラムの副代表も務める。学会は国際市民参加学会、日本環境ホルモン学会などに所属。市民参加による環境監視活動の支援を行っている。
                                                   主催:「特定非営利活動法人 NPO研修・情報センター」 「共働e-news」
共催:「ドリームインスティテュート 」 「知研フォーラム」 

■お申込みは 下記にメールticn@mui.biglobe.ne.jp または
FAX(042−208−3320)で。
1、お名前 (             )2、所属(          )
3、連絡先(携帯番号等                  )
特定非営利活動法人NPO研修・情報センター(TRC と略)(NPO Training and Resource Center)
〒185-0012東京都国分寺市本多3丁目7−34    

■会場アクセス
(会場アクセス)
・ 都営大江戸線 本郷三丁目駅 5番出口より徒歩約1分
・ 東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅より徒歩3分 
・ 丸の内線 本郷3丁目駅改札口(1つです)を出て本郷通り方面(右手)へ進みます。突き当たりを左折し直進すると、本郷3丁目交差点があります。和菓子屋三原堂とファミリーマートがある側へ渡り 右に進み、みずほ銀行と三菱UFJ銀行の間の道を入り、直進します。 不二光学ビルの隣の、植木があるビルが本郷UCビルです。
                     
この講座は『2012年度ドコモ市民団体への助成金』により実施します。