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環境省の広報機関
NHK
ニュースウォッチナイン
の異常

池田こみち
環境行政改革フォーラム副代表
掲載月日:2012年5月18日
 独立系メディア E−wave


 5月10日のNHKニュースウオッチナイン、目を疑うことをやっていた。

 すでにインターネット上でも問題になっているが、こともあろうか、東京都杉並区立の和田中学校に大越キャスターが出向き、講堂のような場所に生徒を集めて、瓦礫の広域処理に「賛成か反対か」をいきなり問いかけ、挙手をさせていたのである。聞けば、和田中学校の三年生名を集めて「洗脳」集会をやっていたようだ。

 最初の挙手では、90%の生徒が「受入に賛成」に手を上げたが、その後、グループ討議をさせ、生徒同士が「かわいそう」「もし自分のところが被害にあったときに受け入れてもらえないのでは」とか議論する。ひとつのグループにカメラがフォーカスすると、女生徒がしきりに「可愛そうじゃない」と持論を展開している様子が写し出されていた。

 結局そのグループは「自分で確認していないから今ひとつ信用できない」などという意見が多くグループとしては反対ということになったようだが、最終的な賛成反対の数は20:16(確か)で賛成が多かった。

 あきらかに大越キャスターのプレゼンテーションによって生徒たちは洗脳されていく様子だった。

 詳しくは以下のブログを参照して欲しい。
 http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/55762671.html

 番組には大越キャスターとは別の大人(男性)が見えたので、NHKに問い合わせ、確認したところ、なんと、和田中学校の校長先生がその場に参加していたとのこと。改めてびっくりする。

 学校としてこのようなNHKによる洗脳番組に協力したのだろうか。

 教育委員会は何をかんがえているのだろうか。今回の広域処理についてのきちんとした情報を何らつたえることもなく、のっけから「賛成か/反対か」を中学三年生の子どもたちに問いかけることは戦時中の大本営発表となんら変わらない。恐ろしいことである。明らかな世論誘導としか言いようがない。

 そして、このニュースの最後のコメントで、「現時点で瓦礫は2400万トンの内の12%しか処理が進んでいません。」と締めくくっていた。

 こんな番組をNHKが企画したのかどうかまでは電話口の人は分からないと言っていたがどっちが企画したにせよ、このようなNHKの姿勢、学校の姿勢は厳しく問われなければならないだろう。