変わる台北市(3) 〜故宮博物院リニューアル〜 青山 貞一 掲載日:2004.8.17 |
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台湾と言えば、「故宮博物院」だ。 故宮博物院(National Palace Musium)は台北市の北部にあり、市内からタクシーで簡単に行ける。できあがった台北市の地下鉄、MRTも近くで行くようになった。 撮影:2004.8.11 故宮博物院は世界にある「四大博物館」の一つに数えられている。所蔵物は約70万点、そのうち常時公開されている物は約2万点に過ぎず、主な物を除き半年に一回程度展示する文物が入れ替えられている。 そんなこともあり、台湾にでかけたときはなるべく故宮博物院に足を運んでいるが、それでも見れる文物はごく一部でしかない。 その故宮博物院だが、現在、大幅な施設のリニューアルをしている。私は台湾に過去20回も行っているが、故宮博物院のこのような大規模なリニューアルははじめてである。
もともと中国本土にあった文物を蒋介石が台湾に軍艦で持って行く際、比較的小物の部分物を優先したことから、所蔵する70数万点の文物の多くはいずれも小物が多い。 それにしても毎回文物を見て驚くのは、制作年代だ。一口で中国4000年の歴史などと言うが、文物の制作年代には、BC2000とかBC4000等というのがぞろぞろあることだ。当然のこととして院内撮影不可でお見せできないが、よくもまぁ4000〜6000年も前の文物が、このようにすばらしい保存状態で残されているのか目を疑うばかりである。
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