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田中知事も国民年金、未納!?
青山 貞一

掲載日:2004.6.6

 政治家の国民年金未納問題だが、ここに来て、何と田中康夫長野県知事も未納期間があったことが、6月4日の定例記者会見で明らかになった。

 田中知事は、自分の報酬を7月から3ヶ月間、20%減額すると明言した。これで田中知事の報酬は前知事が得ていた報酬額の50%減、半分となる。「自らに厳しく」「塊より始めよ」が田中康夫流としても、ここまでしなくともと言う県民の声も! 私も同感だ。

 為政者で重要なことは、間違った場合、意地を張ることなく素直に悔い改めること、県民に謝ることだと思う。ちなみに、国民年金に同じ未納があった石原東京都知事、中田横浜市長は、謝罪のみで報酬の減額などはなし。

 以下は、県庁に開催された田中知事の定例会見の音声と信濃毎日の記事。

 6月4日(金)の田中康夫知事の定例会見(音声) 出典:長野県庁
音声(WMA形式29:44)
音声(WMA形式24:33)

 6月10日の定例会見(音声)
音声(WMA形式23:56) 

田中知事が年金未納 5年9カ月 給料20%減額へ

 田中知事は四日午前の記者会見で、大学を卒業し、石油会社に就職した一九八一(昭和五十六)年四月から八六年十二月までの五年九カ月間、国民年金に加入していながら保険料を納めていなかったことを明らかにした。八九年三月まで未納だったが、母親が同月気づき、八七年一月までさかのぼって納めたとしている。

 知事は「言葉にならぬ大変痛い気持ちだ。何と言われても弁明できない」と述べた。

 知事は四月下旬以降の記者会見で、未納・未加入の有無を確認する質問に対し、「(八一年四―六月に勤めた)石油会社は外資系企業で、私自身も試用期間だったため、最初から国民年金に入っている」と説明、保険料を支払っているとの認識を示していた。このほど社会保険庁に問い合わせ、未納期間があることが分かったという。

 知事は自身の年金手帳に、就職して国民年金の被保険者になった日付(八一年四月)や知事に初当選して被保険者でなくなった日付(二〇〇〇年十月)のほか、東京都内での転居記録も記載されているため、「納付していると信じ切っていた」と説明した。

 ただ、八九年三月に母親がさかのぼって保険料を納めた後、知事に初当選して被保険者でなくなるまでの十年余については、「自ら(保険料引き落としなどの)手続きをした認識はない」と発言。保険料は知事自身が負担したものの、誰が納付の手続きをしていたかは説明できなかった。知事は後日確認して明らかにするとしている。

 これを受け、知事は七月から三カ月間、自身の給料を20%減額することを決め、六月県会に条例改正案を提出する方針を示した。