日韓「草の根交流」使節団 田中康夫知事と熱烈懇談 青山貞一 長野県政策アドバイザー 政策学校一新塾代表理事 武蔵工業大学教授(公共政策論) 2006年1月21日 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
青山貞一ブログ版 長野県の公式HPにも掲載されました! 日本の特定非営利活動法人「一新塾」(代表理事、青山貞一、片岡勝、森嶋伸夫(事務局長兼務))の招きで、2006年1月19日、韓国の国会、地方の議会を中心に民間事業経営者、マスメディアの関係者ら23名が成田経由で来日した。使節団は、日本の政治経済及び公共政策関係者と草の根交流するのが主目的。 来日当日の1月19日、使節団は東京都千代田区永田町の国会議員会館で長妻昭議員(民主)、長島昭久議員(民主)、渡邊喜美議員(自民)、田嶋要議員(民主)、塩崎恭久議員(自民)、山本一太議員()自民)ら若手中堅の衆議院議員らと懇談、交流した。ちなみに長妻、長島、田嶋議員は一新塾出身あるいは講師。 翌20日、一行は、午前8時に東京新宿の宿泊先ホテルを大型バスで出発、12時45分に長野市に到着、善光寺を訪問後、午後1時30分から2時間半、長野県庁3階の特別会議室で田中康夫知事らと懇談した。 使節団の来日は、昨年(2005年)2月、日本から同様の分野で20名が韓国の国会、地方議会等を訪問し、議員、補佐官(日本の政策秘書に相当)らと交流したことへの返礼を兼ねて実施された。 日韓政治経済、公共政策交流団一行。長野市善光寺にて これは2005年2月にソウルの国会議事堂訪問時の写真 午後1時30分からの田中知事との懇談会では、冒頭、韓国使節団長の金範鎮韓国国会補佐官の挨拶のあと、田中知事から35分にわたり、使節団及び一新塾生への講演が行われた。 通訳は使節団側の李氏(松下政経塾政経アドバイザー)及び長野県庁側の李さん(国際課国際交流員)がつとめた。また懇談会の参加者に知事から膨大な資料があらかじめ用意され配布された。 田中康夫知事は、自らの生い立ち、大学時代に書いた「なんとなくクリスタル」の執筆背景、阪神淡路大震災時のボランティア活動にはじまり、長野県知事に就任した後の脱ダム宣言、脱記者クラブ宣言、さらに県政改革、その基本理念と実績がパワーポイントを使い講演。 知事は長野県行政が「総合愛情産業」、「総合奉仕産業」であること、「ゼロ予算事業」、「ゼロベース予算」に象徴されるように、厳しい財政状況のなかで、いかに行政財政改革を断行してきたかについて、細部にわたり具体例をあげ話された。 競争原理がなく、具体的使途を明らかにせず、先に税金を県民から徴収する行政を批判する持論とともに、就任以前に存在した膨大な累積債務を公共事業費、県単独事業費、知事はじめ職員の給与の削減などにより、減らしてきたかについてmこの間、田中県政が敢行してきた数々の実績をもとに話された。
一方、韓国使節団からは、田中康夫知事はすでに韓国で著名な政治家となっていることを前提に、「脱ダム」宣言、「脱記者クラブ」宣言への議会、メディアの反応、公務員の意識改革の方法、田中県政における社会福祉政策、高齢者福祉政策、環境再生のあり方などについて活発な質問が出され、知事からひとつひとつ懇切丁寧な回答がなさられた。
懇談終了後、一行は県庁一階にあるガラス張り知事室を見学。 大型バスで次の訪問地、長野県小布施町に向かった。 なお、講演内容の全容は別途情報提供する予定。 周到な準備にあたられた長野県職員各位、とくに宍戸氏、山口氏に感謝の意を表したい。 韓国側参加者リスト
|