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日本テレビ系報道番組、
静岡市吉津の 「放置17年焼却灰の山!」
地元で放映されず!


青山貞一

掲載日:2005.4.21


 現地写真(市村氏撮影)

 2005年4月19日、日本テレビ系で静岡市吉津地区で起こっている膨大な焼却灰を含む産廃の実質不法投棄問題に、地元住民団体が敢然と挑んでいる報道番組が放映されました。

 その焼却灰に含まれるダイオキシン類の濃度には、3000pg-TEQ/gを超過するものもありました。これらが最終的に安倍川に流れ込む藁科川の上流の土地のあちこちに不法投棄されているのです。

 焼却灰は廃棄物処理法では管理型処分場あるいは遮断型処分場に処分しなければならなくなっていますが、この大規模な焼却灰不法投棄行為を静岡市は「業者を指導している」と言うだけで実質的に17年間も放置してきたと言います。

 それだけではなく、この問題に敢然と闘う市民団体に、市役所幹部は、「ダイオキシンなど怖くない。危険なものではない。」と言いながら「みなさんこれを読みなさい」と、渡辺正氏の例の本やコピーを手渡し、さらに市役所幹部は、住民説明会で3000ピコ超の分析結果やそれを分析した民間機関を誹謗中傷する始末です。

 静岡市吉津地区の焼却灰の大規模不法投棄問題は、地元住民団体のひとりで自宅の際まで不法投棄の焼却灰が押し寄せている、NPO/NGO環境行政改革フォーラムの一般研究発表(早稲田大学理工学部で開催)で発表されました。また、当時、私とゴミ弁連会長の梶山正三弁護士が現地を視察し静岡市でこの問題の解決方策について講演してきました。

 本来、早期段階で刑事告訴(刑事告発)及び原状回復、さらに損害賠償請求などの訴訟を提起すべきものであり、梶山弁護士と私はそれを地元住民団体に提案しましたがが、地元住民団体がさもなくとも村八分的な扱いを現地で受けており、弱体なため、いまだ司法的対応はなされておりません。
 
 さらに驚いたことに、何と、このテレビ番組は、静岡市役所や産廃業者に気を遣ってか? 地元静岡では放映されないと言う信じられないことが起こっています。したがって、地元住民団体も番組そのものが見れないのです。

 このこと一つをとっても、今の静岡市の現状、実態が分かると言うものです。