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スペイン軍隊、イラクから即時撤兵へ  青山貞一

掲載日:2004.4.19

 イラクに軍隊を出している世界の国々の撤兵考慮についての最新、詳細情報は、すでに連日出しているが、考慮中だったスペインが可能な限り速やかに撤兵する旨を昨日、サパロテ新首相が言明した。

 イラク戦争に早期から全面支持を表明し来たスペインによるイラク軍隊撤兵により、現在、撤兵を考慮中としている多くの派兵国が追随する可能性が高くなるものと推察される。

 米国はブッシュ大統領が演説し、イラクにおける国連主導をほのめかしたが、ファルージャにおけるイラク人の大量虐殺が明るみにでるにつれ、世界中の米国への批判的世論が急激に増えていることも、即時撤兵に向かわせた一因と推察される。
 
イラクから早期撤退表明 スペイン首相、公約前倒し(共同通信)
 【パリ18日共同】スペインのサパテロ新首相は18日、新内閣の発足を受けてテレビで演説し、「スペイン軍はイラクからできるだけ早期に、最大限の安全を確保しながら撤退する」と述べ、6月30日の撤退期限より前にスペイン軍を撤退させる方針を発表した。
 首相が当初公約していた時期より早い同国軍撤退への方針転換は、米国のイラク占領統治政策に大きな影響を及ぼすことは必至だ。
 サパテロ首相はこれまで6月末に国連がイラクで主要な役割を果たしていなければ、イラク駐留のスペイン軍部隊約1300人を撤退させるという公約の履行を表明してきた。しかし、18日の演説では「中身を伴った国連(安全保障理事会の)決議が(それまでに)予測できない」ことを理由に、早期撤退方針に踏み切ったと説明した。