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NHKアナウンサー
日本人の恥だ

日刊ゲンダイ

2006年2月17日

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朝のニュースで「ボンジョールノ〜」「アリベデルチ」と
 言ってるのは最悪だが…
「メダル、メダル」と言い続けたり、「いいですよ」と
何とかのひとつ覚えのアナや解説者もひどい
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 トリノ五輪6日目、日本はスピードスケートの新種目、団体追い抜きで女子がノルウェーの転倒で準決勝に進出。

 ショートトラック1000メートルの寺尾悟は準々決勝進出を決めたが、女子500メートルの神野由佳は不利もあって準々決勝で敗退。

 男子5000メートルリレーでは失格。フリースタイルスキー男子モーグルでは上野修だけが決勝に進んだが、20位で最下位。女子カーリングはノルウェーに負け、1勝2敗。ノルディックスキー複合団体は前半のジャンプ1本目のあと、強風で2本目以降は今日に持ち越された。

 日本のメダルなしは6日目まで続いている。

◆ 「最終組の2人が失敗すれば岡崎にメダル」 ◆

 大会6日目が終わって、日本のメダルゼロは依然として続いている。
 男子モーグルは3選手中、1人しか決勝に進めず、それも最下位の20位と惨敗。

 ショートトラックは男子5000メートルリレー予選で失格。女子500メートルの神野由佳は準々決勝で敗退し、スピードスケート男子団体追い抜き戦も準々決勝敗退と見せ場がまるきりなかった。

 日本選手の成績もひどいが、テレビはそれに輪をかけて劣悪だ。

 聞くに堪えないアナウンサーの実況が、競技本来が持つ魅力をブチ壊していると指摘する声が日増しに大きくなっている。

 レベルの低いアナウンサーが絶叫しているだけというシーンもあった。「とくにひどいのは、NHKのメーンキャスターとして現地にいる堀尾正明アナです。

 朝の番組で『ボンジョールノ〜』とチャラチャラしながら言っている彼には心底呆れます。隣で置物のようにニコニコしているだけの青山祐子という女子アナにいたっては、批判する気すら起こりません」(作家・麻生千晶氏)

 この堀尾某という人物は、今朝の番組でも現地から素っ頓狂な声を張り上げていた。 13日に行われたフィギュアスケートのペアでは、こんなことがあった。

 中国人ペアの張丹選手が空中に放り投げられた後の着地に失敗して転倒。左ひざをガクガクさせ苦悶の表情を浮かべて演技を一時中断した。再び演技を始めると実況アナは、ここぞとばかりに「感動です。これこそ執念です」と雄たけびのような絶叫を上げた。

 演技が終わると「すごいですね」と盛り上がり、医学的な問題が発生した場合に2分間の猶予が選手に与えられるといったルール解説はまったくなかった。

 スピードスケートでは、解説者と一緒になってアナ氏が「いいです、いいですよ」と何とかの一つ覚えのように言い続けるだけ。女子500メートルで岡崎朋美が残り2選手を残して2位につけていた際は、「この最終組の2人が失敗すれば岡崎のメダルが確定です」とまで言い放った。

 日本選手を応援する気持ちは分からないではないが、ひいきの引き倒しというか、日本選手が勝てばいい、他の選手は負けろというのでは、スポーツを実況中継するアナの適性や能力を疑わざるを得ない。

◆ 「よし、よし」「押せ、押せ」と絶叫 ◆

 この日のショートトラック男子1000メートル予選で寺尾悟が出場すると、実況アナはこういった。

「前のソルトレーク大会の1000メートルでは全く無関係なのに失格させられた」 寺尾は、決勝で他の選手を妨害したとして失格となった。微妙な判定ではあったが、無関係とは何を根拠に言ってるのか。

 男子5000メートルリレーでも解説者が「よし、よし」「押せ、押せ」と解説そっちのけで絶叫だ。

 このトリノ五輪にNHKは、まさに狂気の沙汰とも思える過去最多の合計657時間という中継スケジュールを組んでいる。むろん、世界のどこを探してもこんなテレビ局はない。

 IOC(国際オリンピック委員会)に支払う放映権料は、00年シドニー五輪から08年北京五輪までの5大会分で約650億円に達し、うち70%超がNHKの負担だ。カネを湯水のように使えるNHKは、トリノに11人のアナを派遣し、100人を超すスタッフを送り込んでいる。