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水谷建設脱税,
検察が狙う本命
大物政治家・官僚がズラリ


日刊ゲンダイ

掲載:2006年7月11日


 中堅ゼネコン「水谷建設」の脱税事件は、大掛かりな政界疑獄に発展する可能性がある。

 毎年のように不正経理を繰り返し、巨額の裏金を捻出していた同社は、「国会議員との付き合いでのし上がってきた会社」(業界関係者)だからだ。事件の裏側で見え隠れする国会議員は10人を超える。

▼ ガサ入れ先には北朝鮮がらみのNGOも ▼

「水谷建設」について、特捜は「踏み込む案件」を探し続けていたといえる。「1発目は昨年12月にはじけた詐欺事件でした。

水谷の関連会社が『雇用・能力開発機構』から1億5000万円の助成金を不正に受け取っていたというものです。

 このときも大物政治家への飛び火がウワサされましたが、ホリエモン事件で立ち消えになった。逃げ切りかと思っていたら、脱税事件がはじけたんです」(この問題を追及しているジャーナリスト・森功氏)

 代表取締役らが捕まった今回の脱税容疑は、03年8月決算での7億6000万円のチョロまかしだが、これは突破口。同社は04年にも12億円もの不正をしており、毎年のように裏金をつくっていた。

 問題は、使途不明金が流れた先と目的だ。


 「水谷建設は00年、東京電力福島第二原発の残土処理を巡り、建設会社やコンサルタントに3億6千万円ものリベートを渡し、追徴課税を受けたことがある。地検はこんな古い案件にまで目をつけて、ガサ入れした。

 また、無伊豆田に建設は02年8月、佐藤栄左久福島県知事が大株主で、実弟が社長をしている郡山三東スーツという会社から二束三文の土地を8億円で買い取り、県知事の会社を救ってやったことがある。

この会社や県知事の実弟宅にも捜査員が入り、段ボール50箱もの資料を押収しています」(司法関係者)」

 水谷建設と言えば、幹部がたびたび訪朝していることでも知られ、その裏では北朝鮮の川砂利を巡る取引があるとされる。特捜部はこちらにも注目していて、「レインボーブリッジ」というNGOにもガサ入れした。

 そんなことから、検察の矛先は原発や北朝鮮に強い政治家ではないかともいわれる。ちなみに水谷建設からリベートを受け取っていたコンサルタントは「月刊官界」という霞ヶ関向けの雑誌を発行していたし、水谷建設は10人以上の政治家に献金していた。

 亀井静香元建設相や古賀誠元幹事長、加藤紘一元幹事長が近いとされ、民主党の小沢一郎代表も政治献金をもらっている。さて何が出てくるか。