エントランスへはここをクリック   

「議会は事実よりも奇なり」
の長野県百条委認定

 田中康夫
2月8日知事会見より

掲載日2006.2.8


2月8日の知事会見の全容はこちら

関連記事
<長野県百条委>証言偽証認定「数奇な運命に感謝」
田中知事


 田中康夫知事が証言を偽証したとする事実を長野県議会調査特別委員会が賛成多数で認定したことについて、田中知事は8日の記者会見で「明らかに一方的で、狂信的ともいえる魔女狩りの歴史がこの信州の地で刻まれていくという場に立ち会える数奇な運命に感謝を申し上げたい」などと述べた。

(毎日新聞) - 2月8日22時25分更新

信州・長野県知事 田中康夫
 何人かの方からお問い合わせがあったので、県議会の百条委員会というものが今日開催されたそうで、私に関しての部分の何かご判断が出たそうなので、この点に関しては更に百条委員会は継続されておりますので、この時点においての私の見解だけ読み上げをさせていただこうと思います。この点に関しての質疑は、まだ委員会が継続中でございますから、現時点での私の感懐を述べるという形に致したいと思います。

 (中略)


 あと百条委員会の方に関してでございます。この点は私の認識としてはすべては、去る10月9日の午前9時28分に私が岡部英則氏にメールを打ち、小生が指示したればこそ岡部氏は動き出したというふうに岡部氏が主張なさっている「事実」から、地元の新聞の報道も、総務警察委員会の開催も、更には百条委員会の設置も始まっている訳でございます。にも拘らずですね、しかしながらこの原点の「事実」が、あるいは「虚偽」ではないか、と問われていた訳でございまして、この点は正に百条委員会の沽券に関わる問題でありまして、であれば何よりも先ず、百条委員会がこの点に関して、それが事実か虚偽かを認定されるべきであると、いうことだったと思っております。この点は議会も県民も十二分に、私も含めて認識すべき点であったと思いますが、先程、午後にこの点に関しては虚偽ではないという判断が多数決によって出たということでございますので、そのすべてが、今回百条委員会が設置されるに至った問題は、10月9日のそのメールの発信から始まっているという岡部氏の主張が認められたという形かと思います。しかしながらこの点は恐らく私のみならず、多くのこの問題に関して少なからずと言うよりも少し、幾ばくかでも関心をお持ちの方からすれば、少しく首を傾げざるを得ない点ではなかろうかとも思います。ただこれは県民がお選びになった議会の方々が法律に基づいて設置された百条委員会でのご判断でございます。私としては先般「議会は小説よりも奇なり」ということを申し上げましたが、縦しんばその機能が機能しているとして、ある意味では「議会は事実よりも奇なり」という状況に至っているのではないかというふうに思っております。これは冷静に申し上げてですね、ある意味では「長野裁判」という名の下に「東京裁判」よりも明らかに一方的で、半ば狂信的とも言える魔女狩りの歴史がこの信州の地で刻まれていく、という場に立ち会える数奇な運命をですね、私は県民と共に深く感謝を申し上げたいと思っております。以上であります。
 では、あの浅川流域協議会を開催するという内容も含めて、では青山篤司の方からご説明致します。その後この問題に関しては質疑を簡単にお受け致します。

(中略)

信州・長野県知事 田中康夫
 なお、先程のでございますけれども、ちょっと私の「てにをは」がおかしかったところもあったので一応念のため申し上げますと、いわゆる「長野裁判」の名の下に嘗てのいわゆる「東京裁判」以上に明らかに一方的で、半ば狂信的とも言える魔女狩りの歴史が信州の地で刻まれていく、その現場に立ち会える数奇な運命を、私は県民と共に静かに感謝したい、という気持ちでありますし、「議会は小説よりも奇なり」と前回に申し上げましたが、その活動が縦しんば機能しているとして、最早、残念ながら「議会は事実よりも奇なり」と言わざるを得ないことに深い哀しみを覚えるところであります。

(2006年2月8日の知事会見より百条委員会に関する田中知事の発言を抜粋し掲載しました)