文科省も調査に乗り出した 「ニセ学位」を取った 有名人の名前 日刊ゲンダイ 再掲載日:2006.12.20 |
◆ あの吉村作治センセイも! ◆ 肩書に箔を付けるため、実体のない大学の修士号や博士号などを売買する“ニセ学位”ビジネスが横行している。 米国では数年前から「ディプロマ・ミル」(DM=学位工場)と呼ばれて問題視されてきたが、日本の文科省がやっと対策に乗り出した。 あの「法の華三法行」元代表の福永法源(61)が博士の肩書で詐欺をはたらくなど悪用するケースが目立っているからだが、ニセ学位がバレるのを恐れて、内心、ヒヤヒヤの有名人が多いというからオドロキだ。 「考古学で知られる早大教授の吉村作治氏(63)が政府非認定のニセ学位を持つひとりです。 彼が博士号を取得したパシフィック・ウエスタン大学では福永法源や、“光合堀菌”で話題になった『次世紀ファーム研究所』の堀洋八郎代表(64)、映画評論家の水野晴郎氏(75)らも博士号を取得しています。 このほかにも、発明家のドクター中松氏(78)、落語家の三遊亭楽太郎(56)らが、同じようにニセ学位を取得しています」(事情通) 吉村教授は週刊誌の取材に「シャレで取った」と説明していたが、これは氷山の一角だ。 ほかの有名大にもニセ学位を持つ教授はゾロゾロいる。なぜこんなに蔓延しているのか。HP「学歴ネット」でこの問題を追及している静岡県立大教授の小島茂氏が言う。 「海外には数百以上のDMが存在し、市場規模は10億ドルともいわれています。 日本での非認定大学はパシフィック・ウエスタン大とホノルル大が双璧で、このほか、クレイトン大など50以上が活動している。学位はインターネットで数10ドルから買えてしまいます。 ある非認定大学では、修士号120万円、博士号130万円で売られている。ピザのトッピングのように卒業証書の発行などで、いろいろ請求されます」 せっかく高い金を出して買った肩書きも、偽物と分かれば形無し、自分のプロフィルから、こっそり削除する十名人がでてきそうだ。 |