エントランスへはここをクリック   

安倍政権誕生の
露骨な論功行賞人事


日刊ゲンダイ

掲載:2006年9月27日


─ Dailymail Businessより ─────────
■ お粗末軽量 信念なき党三役・内閣の顔ぶれ
■ 安倍政権誕生の露骨な論功行賞人事で、難問山積の
■ この国の政治が務まるのかという重大な疑問
■ 専門筋は安倍新内閣をどう見るか
────────────────────

-------------------------------------
小泉竹中のデタラメ政治でさんざん痛めつけられ、今度は論理なき感情タカ派政治を強行されたら国も国民生活も恐らく持つまい

採点すれば30点 評価する人1人、しない人9人。いずれにしても敵将の小沢入院で、またやりたい放題政治が続くのかと慨嘆する良識層
-------------------------------------

 初の戦後生まれ、当選5回、52歳の安倍首相がどんな組閣をするかと思ったら、ドッチラケだった。よくぞ、こんなつまらない、心躍らない組閣ができたものだ。ある意味、サプライズだ。

 安倍首相は昨夜の会見で「本日、美しい国づくり内閣を組織しました」なんてエラソーに言っていたが、どこが美しいのか。こんな露骨な「論功行賞」「滞貨一掃」「派閥順送り」人事は戦後、初めてじゃないか。

▼ 参院ドン・青木幹雄の言いなり人事

屈服

 最低最悪の安倍人事を象徴するのが、参院からの入閣組である。内閣発足前は「参院大臣枠の見直し」をブチ上げていたのに、参院ドンの青木幹雄参院議員会長に「いままで通り、参院枠2ポスト、これは守ってください!」と凄まれると一瞬にしてシュンだ。

「青木会長の言いつけ通り、2ポストを差し出しただけでなく、人選まで言いなりです。言われるままに若林正俊を環境相に、溝手顕正を国家公安委員長に就けてしまった。せめて、参院側が推薦した2人が有能で新鮮ならまだしも、若林は衆院3回参院2回、溝手は参院3回でやっと順番が回ってきたような人物。安倍首相も、なぜ2人を入閣させたのか説明がつかないでしょう。若林議員はもう72歳ですよ」(政治評論家・有馬晴海氏)

 高市早苗が沖縄・北方担当相に就任したのも、派閥領袖の森喜朗元首相から「彼女をなんとか……」と頼まれたからだとみられている。冬柴鉄三の国土交通相も、公明党が希望したポストを黙って渡しただけの話だ。

「闘う政治家」なんてイキがっているが、ボンボン3世の安倍首相には、自分というものがないのじゃないか。

▼ 論功組にはスキャンダル議員ウヨウヨ ▼

●論功行賞


 今回の組閣の最大の特徴は、露骨な「論功行賞」人事だ。

 塩崎官房長官が閣僚名簿を発表すると、さすがにいつもはヨイショばかりの政治部記者も「論功行賞の色彩が強いのでは?」と突っ込まざるを得なかった。

 論功組の代表格が金融担当相の山本有二である。

 再チャレンジ議連を結成して会長に就任。予定通り入閣したが、金融分野はズブの素人だ。党のメーンバンク・りそなHDの会長までが「経理局長として名刺交換した程度……」と漏らしたほど。

 こんな男に日本の金融行政を任せるなんて冗談じゃない。

 「はじめに論功行賞ありきなので、能力は度外視なんです。伊吹派を安倍支持でまとめた伊吹文明を文科相にしていますが、彼は教育とはほとんど縁がなかった。党内のベテラン議員の取りまとめに奔走した尾身幸次も財務相に就任した。かなり露骨です」(政治評論家・浅川博忠氏)

 久間章生の防衛庁長官も、津島派内で額賀の出馬に反対し阻止した論功である。

 論功を重視した結果、過去にスキャンダルが取り沙汰された人物まで次々に入閣した。

 「安倍を支持して選対本部長を務めた厚労相の柳沢伯夫は6年前、写真誌に総会屋と同席しているところをバッチリ撮られました。

 また、親分の山拓を裏切り、安倍支持に走った経産相の甘利明は、地元の政治団体の幹部が政治資金規正法違反で逮捕されています。伊吹文明は恐喝事件で摘発された商工ローン『日栄』から政治献金を受け、問題になった」(政界事情通)

──────────────────────
注目の経済相は無名の民間女性
  「安倍」で下げ続ける株価にアキラメの見方

──────────────────────

 「えっ、ダレだよ。オオタって」――ベテラン証券マンが、こう驚いた。

 そりゃ、そうだろう。安倍内閣に対するマーケットの最大の関心事は、小泉時代の竹中役をだれが務めるかだった。

 竹中は01年の小泉政権発足時に経財相になり、経済財政諮問会議の進行役としてやりたい放題やってきた。安倍も小泉と同じで経済はチンプンカンプンだ。安倍政権の経済運営も経財相次第と受け止められていたのだ。

 そこに兜町では無名の大学教授・大田弘子(52)が抜擢されたのだから、相場は不安定な状態が続きそうだ。

 「安倍首相は、『女性』『民間』で目玉になると考えたのかもしれませんが、市場は“素人大臣”にガックリですよ。

 大田は、竹中の引きで諮問会議の民間議員を補佐する政策統括官をやったり、竹中の私的懇談会の座長を務めたりしている。竹中直系という経歴はハゲタカ外資を喜ばせそうだが、政治的手腕は未知数。市場のエンジン役になる外国人投資家も様子見でしょう」(市場関係者)

 総裁選が本格化した今月、平均株価は4日の1万6414円をピークにジリジリと下げてきた。26日は、安倍政権の顔ぶれが固まるたびに値を下げていった。