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いくつもの圧力説
大阪高裁裁判長の自殺

日刊ゲンダイ

掲載:2006年12月5日


 きのう(3日)午前、大阪高裁の竹中省吾判事(64)が兵庫県宝塚市の自宅で首を吊っているのが見つかった。

 竹中判事は、その3日前に裁判長として「住基ネットの強制は違憲」とする初の高裁判断を示したばかり。

 それだけに、ネット上には書き込みが殺到、「政府の圧力があったのではないか」なんて憶測が無数に飛び交っている。

 「竹中判事は夫婦2人暮らし。1日はいつも通りに出勤し、2日の夜も奥さん(59)と夕食をとってから2階の書斎に入った。

 2日深夜から3日早朝までの間に、パソコンラックにかばんのベルトをかけて自殺したとみられています。普段着姿で外傷もなく、遺書は見つかっていません。

 関係者によると、自殺に思い当たるフシはないという。仕事に悩んでいたとか、病気を抱えていたわけでもなさそうです」(捜査事情通)

 竹中判事は兵庫県出身で、中央大法学部卒。広島家裁所長などを経て、04年9月から現職。

 今年9月には、旧朝銀系列のノンバンクが、朝銀近畿信組を相手に約45億円の連帯保証の履行を求めた訴訟で、地裁判決を取り消し、請求を棄却する判決を言い渡している。