新疆ウイグル自治区のタリム盆地で 10億トンの油・ガス田を発見 環球時報 2021年6月19日 1-billion-ton oil and gas field discovered in Xinjiang’s Tarim Basin, By Global Times 翻訳:青山貞一 (東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年6月20日 公開 |
写真:IC 中国国有エネルギー大手の中国石油天然気集団公司(CNPC)は19日、中国北西部の新疆ウイグル自治区のタリム盆地で、約10年ぶりに10億トン規模の超深部石油・ガス地帯を新たに発見したと発表した。 今回発見された井戸は、タリム油田の原油生産の主要ブロックであるフマン油田エリアに位置している。掘削深度は8,470メートル、試験油柱の高さは550メートルに達し、タリム盆地の砂漠地帯における最深部の原油生産と最高の油柱の記録を更新した。 CNPC傘下のタリム油田株式会社のヤン・シューウェン社長によると、福満油田で56本の井戸を掘削した結果、新たな石油備蓄地域を発見したという。今回の発見は、タリム盆地における過去10年間の最大の発見となる可能性がある。 地表から約8,000メートルの地下に主要な産油帯がある福満油田は、世界で最も探索が困難な油田の一つである。しかし、タリム油田では、新規坑井の探査成功率を75%から95%以上に向上させることに成功した。 フマン油田の発見から6年間で、年間生産量は約3万トンから2020年には152万トンに増加し、今年は200万トンの生産が見込まれている。 タリム盆地は中国最大の石油・ガス埋蔵地域であり、約160億トンの石油・ガス埋蔵量が発見されている。 参考 タリム盆地 タリム盆地(英:Tarim Basin、中:塔里木盆地)は、中央アジアにある内陸盆地である。東西1,400km、南北550kmにわたって広がり、総面積は560,000km2。現在は中国・新疆ウイグル自治区となっている。今回発見された Fuman Oilfield area の位置は今のところ不明。 タリム盆地の衛星画像 Source:wikimedia Commons NASA - NASA Landsat, パブリック・ドメイン, リンクによる |