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南京のCOVID-19の発生源が判明:
ロシア発CA910便機内で清掃員が感染
環球時報 2021年7月30日
Nanjing COVID-19 outbreak source detected:
cleaning staff get infected in cabin of flight CA910 from Russia

GT July 30 2021

翻訳:青山貞一 (東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年7月30日

写真: VCG

本文

 中国東部の江蘇省南京市で発生したCOVID-19感染症の最新ラウンドの感染源として、ロシア発のフライトが特定されたと、南京市保健当局が金曜日に発表した。空港の清掃スタッフが機内を清掃した際に感染したという。

 同市は、発生当初に確定症例として報告されていた南京禄口国際空港の清掃員の遺伝子配列が、7月10日にロシアから南京に到着したCA910便の輸入症例の遺伝子配列と一致することを発見したと、地元当局は発表した。

 CA910便は、中国が2020年6月にインバウンド航空便の「サーキットブレーカー」措置を導入して以来、COVID-19の陽性反応が出た乗客を乗せたことで10回の運航停止処分を受けたとメディアが報じている。7月だけでも3回の運航停止となっている。サーキットブレーカー」が発動された10回のフライトで、CA910はモスクワから南京、天津、鄭州などの中国の都市へ計69人のCOVID-19患者を輸送したと、中国青年報が金曜日に報じた。

 南京疾病予防管理センター(Nanjing CDC)が金曜日に発表したプレスリリースによると、清掃員がCA910便の内部清掃を行う際に、個人保護要件を厳密に守らなかったためにウイルスに感染した可能性が高いという。


写真:VCG

 南京CDCによると、調査の結果、この清掃員は国内線および国際線のゴミの除去を担当していたとのことである。南京CDCによると、空港での他の症例は、清掃員と接触したか、汚染された環境にさらされたことで感染したとしている。

 南京CDCでは、今回の感染者52名のウイルス遺伝子の配列決定作業を完了しており、そのすべてがデルタ系統であるとCDCの副所長である丁傑氏は述べている。

 「これらのウイルスの遺伝子配列は非常に相同性が高く、同じ感染経路であることを示唆している」と丁氏は付け加えた。

 南京市当局は、木曜日に13人のCOVID-19患者を確認した。南京市では、7月20日に発生した最新の流行以来、合計184人の確定患者と1人のサイレントキャリアが報告されている。