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中国で30年近く米国のボーイング旅客機の部品 
製造・組み立てさせていた事実が判明


青山貞一冒頭解説
 
独立系メディア E-wave Tokyo 2021年6月17日 公開
 

みなさま

青山貞一・池田こみちです.

 独立系メディア E-wave Tokyoの6月18日朝の記事です。

 記事は4社ほどある中国の英文紙のひとつchina.org.cn の英文記事です。

 青山はこの記事を見て驚いた。私達が最近シルクロード関連で現地視察で続けて2度行った中国陝西省西安にあるAVIC西安航空工業集団公司と言う航空機部品メーカーの模範労働者の記事なのだが、それを読んで驚き、怒りさえ感じた。米国に対してだ!

 西安にあるその工場では、何と米国のボーイング社のボーイング737-700型機の垂直尾翼など重要な部分の製造と組み立てを30年も受け持って続けてきたというのだ。

 記事は28年ほど連続勤務した女性の模範労働者がいかにがんばって、部品や組み立ての改善をしてきたか、またその彼女が最近北京で中国共産党100年に関連して党員になったかという内容なのだ。

 しかし、一寸考えれば分かるように、トランプ大統領以降、中国に対してこれでもかと濡れ衣的な経済制裁を行い、大メディアや欧州と組んで中国叩きをしている張本人は米国だ。

 自分たちの最も重要な航空機産業の重要部分を中国に廉価にに下請けしてもらっているのに、同じ時期に他方で中国への嫌がらせを続けており、ファウエイの女性幹部はカナダにより逮捕までされた。調べてみればすぐに分かるがG5技術は圧倒的に中国が先行しており、技術スパイなどではないのだ。

 ご承知のように、中国は今や世界の工場それも軽工業、重工業からハイテク最先端まで米国、欧州諸国、日本のOEMや下請けを廉価にしくれているのである。

 欧州でも、ドイツやイタリアなどは、それを知っているので、先のG7でもバイデンの中国叩きには乗らなかった。

 それにしても、破廉恥極まりないのは米国だ。

 もし、そこまで中国叩きをするなら、ボーイングや太陽光発電、パソコンなど外注をやめ数倍の人件費で自国で製造すればよいのだ。

 これは日本も全く同じだ。つい最近までニコンは、デジカメの純正電池を1個5000円で売っていたが、同じものを中国製直販品は500円で日本に売っている。こんなことをしていて技術の日本もないもんだ。すでに多くのデジカメメーカーはデジカメから撤退しているが、多くの分野で中国が「そこまで言うなら、自分でつくりな」と言ったら、何から何まで工業製品はG7だけでなく、世界各地でお手上げとなるだろう。奴隷労働や搾取をしているのは米国そのものなのだ。

 記事では、薛穎(せつえい, Xue Ying)さんが死に物狂いで、体を悪くしながらも、垂直尾翼の部品、組み立て技術に、生真面目に対応奮闘したことが書かれている。その意味で米国は本当に失礼千万であろう。

 これが米国鳴りG7などの真の姿なのだ!

 また欧米日本による中国への直接投資は、数万社に及んでいる現実を直視しなければならないと思う。 青山貞一

◆中国で30年近く米国のボーイング旅客機の部品 製造・組み立てさせていた事実が判明

①模範労働者の薛穎(せつえい)さん心にある 信念が、困難を乗り越える china.org.cn
 http://eritokyo.jp/independent/Xian-Boeing-factry-ao73.htm

②Model worker Xue Ying: Faith in mind  helpsto overcome challenges,  By Zhang Jiaqi china.org.cnc 
 http://www.china.org.cn/ccontent_77571235.htm へのリンクhina/2021-06/16/content_77571235.htm