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2014年11月3日夕方、トワイライトチケットで、東京六本木の国立新美術館で開催されている「日展」に研究が一段落した夕方、池田こみち氏と一緒にでかけた。 日展のポスター 出典:日展 下は上から見た国立新美術館である。フロントの波が大きな特徴となっている。この国立新美術館は、外から見るより、内部はかなり広大である。 上から見た国立新美術館 出典:グーグルストリートビュー GLから見た国立新美術館 出典:グーグルストリートビュー 玄関側から見た国立新美術館 出典:Wikipedia 国立新美術館の内部 出典:Wikipedia 国立新美術館の庭 出典:Wikipedia 今年は、さまざまな分野で日本の美に接してきたが、「日展」はいうまでもなく、日本最大の官選版の「日本の美」の結集である。 官選と言ったのは、本来、美を間接的にであれ国が決めた分野毎の審査員によって入選だ特選だと評価すること自体、異常なことと感じるからである。 洋の東西を問わず、美術、音楽などの芸術は、当人が生きているうちは、ほとんど社会から評価されず、死んで何年、何十年も経ってからその真価が認められるものだろう。 その意味からすると、「日展」への入賞を期待し血道を上げる現状には疑問を感じる。 別の言い方をすれば、日本社会、文化勲章の叙勲を筆頭に、国家が国民を「手なずける」一環としての仕組みのように、美術の世界にまで食い込んでいる様は、滑稽ですらある。 もっぱら、かの長生きされた横山大観大先生も、若い頃は朦朧画を描き当時の画家の大家からバッシングを受け、東京美術学校(今の東京芸術大学)を岡倉天心、菱田春草らと辞めるなど、反骨、反権威主義を通したが、晩年は「日展」の審査員になっている。 <参考> ◆青山貞一:いわれなき迫害をはねのけた近代日本画の祖、岡倉、横山、菱田@ ◆青山貞一:いわれなき迫害をはねのけた近代日本画の祖、岡倉、横山、菱田A やはり、日本人はどこまでも国や権威筋からのお墨付きをもらうのが好きな民族と言ってもよいかも知れない。 「日展」に関わる問題は、当然、これだけではない。入選や特選は、最終的に画廊やオークションを通じて目が飛び出るような高額でとりひきされている。 私は芸術家は、無冠の帝王であってこそナンボであるとおもうのだが、実態はそうでないようだ。 ところで、これに関連して昨年の2013年の「日展」に関連し、信じられないと言うか、官製であるが故の物議がおきていた。当初、池田さんにこれを聞いたのだが、自宅に帰って調べて見たら、以下のような「事実」が分かった。
実はこの物議は、元はといえば、朝日新聞の下にあるスクープ記事から始まっている。
つづく |