第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6 A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune 初夏のアマルフィ海岸を行く 7日目 アトラーニのマリア教会広場にてA 青山貞一・池田こみち 2013年6月14日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
2013年アマルフィ海岸現地視察調査報告<125本 全体メニュー> 左はアマルフィの位置 アトラーニの紋章 イタリア国旗 ■アトラーニの聖マグダラのマリア教会広場にてA ところで、叔父さん達と話し合っている最中、目の前を何度もロバが写真のように通り過ぎて行きました。何か重たい物を積んでいるようです。ゆっくり、ゆっくりとひもに引かれて歩いて行きます。 聖マグダラのマリア教会のロバ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 たまに目をやると、今度は反対方向にロバ二頭が振り分けの荷物をのせて歩いて行きます。 聖マグダラのマリア教会のロバ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 またまた来ました。よく見ると、ロバは教会の広場の一角にある階段を上り、上階にある家の解体、建築現場に行ったり来たりしていました。 聖マグダラのマリア教会のロバ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 さらに、ロバについて広場の海側に言ってみると、下の写真のように、ロバを引いていた男性がその都度、荷物をロバに積み、またオロしてたのです。またもってきたおそらく建設廃材を近くに置いたトラックに積んでいました。 聖マグダラのマリア教会のロバ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 よく考えてみると、イタリアはどこもかしこも教会、家などの建築物は石造りです。アマルフィ海岸のように階段ばかりの地域で、どうやって石や砂やセメントを運んでいるんだろうと思っていたのですが、これで氷解しました。 何と、ロバが階段が多い地域での建築や解体に威力を発揮するのです。またロバはかなりの積載重量にも耐えるようです。以下はWikipaedaなどの参照資料です。 ◆駄獣(だじゅう)または駄載獣(ださいじゅう) 駄獣または駄載獣は、貨物を背中に載せて運搬するために利用される使役動物である。車両やソリを牽引するために用いられる使役動物は輓獣と呼んで区別するが、同じ動物が時と場合により駄獣としても輓獣としても利用されることがある。駄獣として利用される馬のことを特に駄馬(だば)という ◆ロバ ロバは馬に比べて足は遅いが、より荷重に耐える。暑い地方に分布していた動物であるため、こうした地方で駄獣として利用されてきた。乗用の際には、その体格のため胴体中央部に座っても前にずり落ちてしまい、それを避けるためには後足の上部に座らなければならず、歩くときの振動が直接伝わってきて疲労しやすいといった問題があるので、荷物の輸送が主な用途である。 ◆駄載に使う道具 駄載に際しては一般的に、人間が乗用に使うときに使う鞍に似た、「荷鞍」というものを背に乗せてその上に荷物を載せる。袋や籠に入った荷物を背負わせるときは、2つを対にして体の両側に1つずつぶら下げてバランスをとるパニアのように載せることもある。 荷籠を両側にぶらさげるロバ 出典:Wikipedia ○出典:乗用・輓曳用・荷物運搬用の動物 http://ameblo.jp/sumire93/entry-11528099041.html (1)ロバ(アラビア・北アフリカ原産) A.早くから飼い慣らされ(AD4世紀)、隊商の動物として出てくる(AD3世紀)。地中海圏だけでなく、アルプスより北のより寒冷な地域や極東でも好まれ広まった。 B.ロバの有利な点:「アザミや麦藁を食って生きられるほど無欲」「山岳で身につけた、しっかりとした足取り(多くの地方で馬より愛された)」「馬より小さいので乗りやすい」。 C.荷物運び・乗用として利用され、輓曳用にはあまり使われなかった。150kgの荷を運べる(ラクダに積める量のほぼ半分)ので、大人が幾つかの荷物とともにロバに乗って行けた。 D.聖書やキリスト教の著作では、馬からはしばしば「贅沢,思い上がり,戦争」が連想されるのに、ロバからは「謙虚さ,慎ましやかさ」が思い浮かぶ。清貧運動の信奉者たちは、徒歩で行けなければロバに乗って出かけた。 ラヴェッロで宿泊したB&Bの看板 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-6 つづく |