伊能忠敬と日蓮の足跡を たどる千葉の旅 大悲山 笠森寺1(千葉県長南町) 青山貞一 Teiichi Aoyama・池田こみち Komichi Ikeda Dec. 13, 2018 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
千葉視察総合目次 笠森寺1 笠森寺2 笠森寺3 笠森寺4 笠森寺5 参考・天台宗とは 最終日の2018年12月13日午後、千葉県長生郡長南町笠森にある笠森寺を訪問しました。 この笠森寺(かさもりじ)は、千葉県長生郡長南町笠森にある寺院、天台宗別格大本山、坂東三十三箇所の第三十一番札所、山号は大悲山です。 以下は笠森寺(笠森寺)の位置です。おおよそ千葉県のちょうど真ん中、千葉県長生郡長南町にあります。 出典:グーグルマップ 周辺にはゴルフ場がたくさんあります。 出典:グーグルマップ 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 この寺を全国的に有名にしているのは、全国で他にない四方懸造の観音堂があるからです。車を駐車場に置いた後、段数の多い階段(女人坂)を上りつめたところに、笠森寺がありました。 笠森寺の灯籠 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 女人坂部分だけで約128メートル、歩行者専用の階段はおよそ110段ありますが、そのあとも結構長い階段があります。 下はその女人坂の階段の途中で撮影した写真です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 長い階段の途中にはいろいろなものがあります。以下は「女人坂手摺一式」の奉納碑です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 以下は「子授楠」です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 参道にある「子授楠」は、楠の根元の穴をくぐると子宝に恵まれるという御利益があるとのこと。 以下は芭蕉翁の記念碑です。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 上総最古の芭蕉句碑 元禄時代(1688〜1704)の松尾芭蕉が俳聖としてあがめられるようになると、全国各地に芭蕉句碑が建立されるようになりました。ここ上総国で建立された芭蕉句碑の最古のものが、安永6年(1777)に建立された笠森寺の芭蕉句碑です。 笠森寺の山門手前の崖の上に三基の句碑が並んで建立されています。中央の句碑が芭蕉句碑であり『五月雨に此笠森をさしもぐさ』左右にはそれぞれ各務支考、渡辺雲裏の『片枝に脈や通ひて梅の花』『すへられて尻の落着く瓢かな』の句碑が芭蕉句碑を守るかのように並んでいます。 建立者は笠森村出身の俗名中村義房と称する俳僧故貝であり、故貝の俳諧の師渡辺雲李の17回忌にあたる安永6年に建立されています。句碑建立のいきさつは、故貝の俳書『芭門花伝授』の一節『報恩塚記』や笠森寺境内にある「故貝基碑」によって判明します。 それらによると、故貝は晩年笠森に草庵を結び、天明6年(1726)70歳で没しています。その間、江戸と笠森を何度も往来した寄稿文を残しています。この3句碑は故貝の直接の師雲李の17回忌を期して、芭蕉、支考の3台の師恩に報いるために、江戸の俳諧仲間や故郷の俳諧村連の協力を得て建立されたことがわかります。 女人坂を上ったあとの参道を上り、やっとのことで仁王門に到着も、グロッキー! 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2018-12-13 笠森寺2につづく 千葉視察総合目次 |