ケープ・ブレトン島(Cape Breton Island)
カナダ東部大西洋岸、ノバスコシア州にある島。州の本土、ノバスコシア半島とはカンソー海峡で隔てられている。面積は10,311平方キロで、人口は約15万人。
ケープブレトン島を経由してカボット海峡からセントローレンス湾、セントローレンス川へ続く水路は重要な国際航路となっている。名称の由来はフランスのブルターニュ半島(Brittany)から。
- シドニー(Sydney):島最大の都市。東海岸にあり、主要な港として機能する。
- グレース・ベイ(Glace Bay):島第二の都市。
- ルイスバーグ(Louisbourg):フランス軍の要塞が史跡として残っている。
- カボット・トレール:探検家ジョン・カボットのたどったとされる景観のいいドライブルート。
- ケープブレトン・ハイランド:アパラチア山脈系の古くからの岩がちな高地。
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ケープ・ブレトン島の歴史
先住民族、ミクマク族とその祖先が古くより居住していた。その後1497年に探検家ジョン・カボット(John
Cabot)がはじめてカナダに到着、このあたりを探検したと伝えられている。その後、フランス系の移民が移住し、アカディア植民地の一部となる。
フランス系移民はこの島を「イル・ロワイヤル(Ile Royale)」と名付けた。フランス軍はルイスバーグ(Louisbourg、フランス語読みでルイブール)に要塞を築き、フレンチ・インディアン戦争の舞台となった(要塞はイギリス軍により1758年に陥落)。
1763年、パリ条約によりイギリスに委譲され、ノバスコシアの一部となる。1763年ごろ、アカディア人が大規模追放された先から旧アカディア植民地に帰還し始め、一部はシェティキャンプやセント・メアリーズ・ベイなどに定住した。
19世紀前半、スコットランドのハイランド地方の農地改革のため、スコットランドから大量の移民が流入し、現在でもこの島ではスコットランド文化が色濃く残る。
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