民主党の菅直人代表代行は5日、フジテレビの「報道2001」で、秋の臨時国会の焦点となっているテロ対策特別措置法の延長について「政府や自民党がどうするかだ。何も変わらなければ、私たちも(反対の立場を)変えようがない」と述べ、当面は政府・与党側の対応を見守る考えを示した。
菅氏は「テロ特措法案について一切、支援すべきでないという姿勢で反対したわけではない。イラク(への自衛隊派遣)とは少し違う」とも述べ、与野党協議に含みを残した。
一方、民主党の藤井裕久元代表代行は別の民放テレビ番組で、自衛艦のインド洋派遣について「2001年当時は(米中枢同時テロに対する)米国の個別自衛権の発動についていった。それから6年たち、今はアフガニスタンの治安問題になっている。
次元が違っている」と指摘。小沢一郎代表が週内に予定されているシーファー駐日米大使との会談でテロ特措法延長を求められても「ノーと言うと思う」との見通しを示した。