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思いの外大きな

コーヒーの気管支ぜんそくへの効用

前編

青山貞一

東京都市大学名誉教授
環境総合研究所(東京都目黒区)顧問

掲載月日:2013年12月22日
独立系メディア E−wave Tokyo


 驚きの報告です!

 27年前に発症した気管支ぜんそくですが、ここ数年、十分にコントロールできず、少しでも風邪の症状がでると気道が著しく狭くなり(気道狭窄)、呼吸が厳しくなっていました。

 また、3年前の頸椎骨折で大手術を行い退院した後、甲状腺ホルモン障害がおき、ぜんそくコントロール用の経口ステロイドを再度使用しないと、階段などを上るとゼイゼイと動悸、息切れがしていました。経口ステロイドを摂取後、改善されましたが、最近、少し悪化していました。
 
 たとえば自宅の1階から書斎のある3階に登るだけで、結構、動悸や息切れを感じるようになっていました。

 さらに定年退職する前大学に現役でいたときの後半3〜4年の間、また頸椎骨折の入院中から血糖値が高いと診断されもともとやせ形ではありますが、糖尿病の予備軍と診断されていました。

 もっぱら、経口ステロイドを常用すると、ステロイド糖尿病になることは、かなりの症例があり分かっていましたが、甲状腺ホルモン障害との関係で、少量ですが経口ステロイドを摂取せざるを無い状態でした。

 ところで昨日、昼、研究所で池田さんが入れたコーヒーを飲んだあと、何と気道が広くなり、息苦しさがなくなり、明らかに体調が良くなりました!

 というのも、私は今まで一切、コーヒーは飲んでいませんでした。

 一度飲んだぐらいでそんなに良くなるわけがないと思うでしょう。

 しかし、自宅でも砂糖抜きのコーヒーを飲むと、自覚できるほどぜんそくの症状とくに気道狭窄、息切れなどが大幅に改善され、いくら気管支拡張の吸入をしても、痰がでにくくなっていたのに、痰が切れるようになったのです。

 これには本当にびっくりです!

 そこで、グーグルで、コーヒーの効能をキーワードとして検索して見ました。以下の通りです。アンダーライン(黄色化は青山)。
 
 ただし、出典は、コーヒーの効用(効能)と害について です。

◆コーヒーの効用(効能)
 
・平滑筋を弛緩させることによって気管支喘息や狭心症の改善に作用する(効果は弱いです)
・大脳皮質に作用して精神機能、知覚機能を刺激する結果、眠気や疲労感を取り除き、思考力や集中力を増す
・中枢神経に作用し、呼吸機能や運動機能を高める
・心臓の収縮力を高めることによる強心作用(低血圧を一時的に改善)
・腎臓に作用して利尿効果を促進する
・胃液分泌を促進し、消化を助ける
・アセトアルデヒド(二日酔いの原因)の排泄を促進する。(二日酔いの頭痛に効果)
・脳内の血流を良くすることによって、脳血管性の偏頭痛を静める
・ボケやパーキンソン病の予防効果

 この他コーヒーの効用としては

・ポリフェノールなどが活性酸素を除去し、過酸化脂質の発生を抑えることにより、肝臓ガンや消化器官のガンなどを予防する
・飲酒による肝臓の負担を軽減する。(カフェインの作用とは別に)
・ニコチン酸(ビタミンB群に属する必須栄養素)が血液中のコレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する
・皮下脂肪の分解を促進し血液中の脂肪酸を増加させる。結果、持久力が増す。(ダイエット効果あり!?)
・コーヒーに含まれるフラン類※3-1がニンニクやニラ等の臭いの元を消す※3-2ことによる口臭予防

出典:コーヒーの効用(効能)と害について

 内外のいくつかの文献を見ましたが、ほぼ同じ内容でした。

 もっぱら、コーヒーには発がん物質も含まれているとのことですが、こちらはそれほど重大ではないとあります。

 私がぜんそく発作で最初に倒れたのは、研究所が東京都港区高輪、品川駅前にあったころで20年ほど前のことです。

 以来、膨大な量の薬を毎日飲み、吸入を摂取してきましたが、その間上述のようにコーヒーはほとんど飲んでいませんでした。

 今後、毎日、数杯コーヒーを飲んでみようと思います。

 ほんの少し飲んだだけで、これほどの効果を実感したのは、はじめてであり、本当にびっくりしています。

 それにしても、今まで昭和大学病院、地元の専門委、東急病院、慈恵医科大学病院などで、診断を受けてきましたが、一度たりともコーヒーの効用については、医者から聞いたことはありませんでした!
  
 さらに、大阪集英女子短期大学 河野友美教授が食後にコーヒーを飲むと喘息の発作が起こりにくくなるとして、次のように述べています。


 ご存じのとおり、カフェインは興奮作用を持つ物質で、純粋な物は風邪薬などにも使われます。純粋なカフェインは、交感神経(内臓などを支配する自律神経の一種)に作用して、風邪による呼吸器の障害を改善し、発汗や新陳代謝を促進して、早く風邪を治す働きがあります。

 喘息の発作は、交感神経が興奮してるときには起こりにくく、もう一つの自律神経である副交感神経(交感神経と拮抗して働く自律神経の一種)が緊張してるときに発作がでやすい傾向があるのです。

 ですから、コーヒーのカフェインによって交感神経を興奮させれば、当然喘息発作の予防に繋がるわけです。コーヒーが喘息などによいといっても、立て続けに多量に飲むと、カフェインが効きすぎ、心臓の鼓動が早くなったり、気分が悪くなったりすることもあります。

 また夕方になってくると発作が起こり易くなってくるので、午後3時から4時頃にコーヒーを飲むと発作が多くなる夜の不安も取り除けます。

 特に、喘息は不安感があると起こりやすくなるので、コーヒーを飲み、カフェインで交感神経が興奮してくると、不安感は弱くなって来ます。(以上、抜粋)

出典:大阪集英女子短期大学 河野友美教授

後編につづく