思いの外大きな コーヒーの気管支ぜんそくへの効用 後編 青山貞一 東京都市大学名誉教授 環境総合研究所(東京都目黒区)顧問 掲載月日:2013年12月22日 独立系メディア E−wave Tokyo |
さらに、きわめつけは以下のブログです。 「化学式でみると「カフェイン」と「テオフィリン」はとても似ていて、作用も似ています」 とあるので、調べて見ると以下の通り、そっくりです。違うのは、小さな六角形に付いている N-CH3 が NH となっていることだけです。 化学式でみる「カフェイン」と「テオフィリン」
となると、現在、大学病院で気管支ぜんそくと診断された場合に処方される医薬品には、抗アレルギー気管支拡張剤(テオドールなど)、気管支拡張吸入剤(サルタノールなど)、それにステロイド吸入剤などがあります。このうち、コーヒーに含まれるカフェインが、「テオフィリン」を使った抗アレルギー気管支拡張剤(商品名、テオドールなど)や気管支拡張吸入剤(サルタノールなど)の代替となる可能性があるということです。 これら気管支ぜんそくの医薬品の多くは英国のグラクソ社が研究開発し、販売しています。おそらくその昔、コーヒーが生産されるアフリカ、南米、中米、カリブ海などの人々がコーヒーが気管支ぜんそくによく効くことを知っていたはずです。 いずれも発展途上国です。コーヒーの栽培国は。それを英国の製薬会社が聞きつけ、まったくカフェインと同じ成分では薬として生産しにくいから、ごくごく一部を置換し、テオフィリンなどの抗アレルギー剤、気管支拡張剤をつくり世界的に販売したんでしょうね! これも広義の意味での理念ですね。 以下は米国食品医薬品局(USDA)の情報でみたコーヒーの成分表です。 ◆コーヒー(instant, regular, powder)の成分表 100 g (3.5 oz)あたりの栄養価 エネルギー 1,008 kJ (241 kcal) 炭水化物 41.1 g - 糖分 0 g - 食物繊維 0 g 脂肪 0.5 g - 飽和脂肪酸 0.197 g - 一価不飽和脂肪酸 0.041 g - 多価不飽和脂肪酸 0.196 g タンパク質 12.2 g - トリプトファン 0.03 g - トレオニン 0.142 g - イソロイシン 0.172 g - ロイシン 0.478 g - リシン 0.096 g - メチオニン 0.023 g - シスチン 0.202 g - フェニルアラニン 0.262 g - チロシン 0.165 g - バリン 0.276 g - アルギニン 0.053 g - ヒスチジン 0.165 g - アラニン 0.335 g - アスパラギン酸 0.478 g - グルタミン酸 2.03 g - グリシン 0.441 g - プロリン 0.351 g - セリン 0.126 g 水分 3.1 g ビタミンA相当量 0 μg (0%) - βカロテン 0 μg (0%) - ルテインおよびゼアキサンチン 0 μg ビタミンB1 0.008 mg (1%) ビタミンB2 0.074 mg (5%) ビタミンB3 28.173 mg (188%) パントテン酸(ビタミンB5) 0.097 mg (2%) ビタミンB6 0.029 mg (2%) 葉酸(ビタミンB9) 0 μg (0%) コリン 101.9 mg (21%) ビタミンB12 0 μg (0%) ビタミンC 0 mg (0%) ビタミンD 0 IU (0%) ビタミンE 0 mg (0%) ビタミンK 1.9 μg (2%) カルシウム 141 mg (14%) 鉄分 4.41 mg (35%) マグネシウム 327 mg (88%) マンガン 1.712 mg (86%) セレン 12.6 μg (18%) リン 303 mg (43%) カリウム 3535 mg (75%) 塩分 37 mg (2%) 亜鉛 0.35 mg (4%) カフェイン 3142 mg テオブロミン 0 mg %はアメリカにおける成人向けの栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース(英語) つづく |