2013年 夏 1000年余続く 「相馬野馬追」参加記B 青山貞一 独立系メディア E−wave Tokyo 掲載月日:2013年7月30日 無断転載禁 |
<甲冑競馬> 甲冑競馬 出典:相馬野馬追公式Webより <お行列>の終了後、私達は南相馬市のバスで「相馬野馬追」のメインスタジアム、南相馬市原町区南部にあります、通称、祭場地(陸上競技場)に移動しました。お行列の場所から1.5km程度のところにあります。 お行列の武士と馬らは、行列しながら、祭場地まで行進し準備に入っています。 下は準備中に祭事地で行われた女性による踊り。私はNHKの「八重の桜」のオープニング場面を思い出しました(笑い)。旗には左右とも相馬野馬追祭と書かれています。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 祭事地の様子。あまりにも広く全体が写真に入りませんでいた 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 外国人も 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 祭場地では、主に<甲冑競馬>と<神袋争奪戦>の2つの行事が行われます。 祭場地に到着した行列は、神輿を御本陣に安置し、式典を挙行し、しばしの休憩をとった後、勇壮な甲冑競馬に出場します。甲冑競馬の開始を告げる螺の音とともに、若武者たちは兜を脱ぎ、白鉢巻をしめます。 429頭の馬の中から駿足な馬にまたがり、先祖伝来の旗差物をなびかせながら風を切って疾走するのです。この甲冑競馬は、一周千メートル、十頭立てで十回行われます。 指旗のはためく音、鎧、草摺の摺りあう音、渾然となった音のかたまりが、砂塵が舞う中を走り抜ける。迫力と感動のシーンです! この甲冑競馬は、乗馬技術の能力を高めるためのものと推察されます。とは言え、実際に観ていると落馬も多数おり、命がけの行事となっています。 甲冑競馬の一場面 撮影:青山貞一 Victor GZ265E 2013-7-28 甲冑競馬 出典:南相馬市 観光ガイドより <神旗争奪戦> 神旗争奪戦 出典:相馬野馬追公式Webより 甲冑競馬が一段落すると、神旗争奪戦が祭場地の真ん中の草地で行われます。 山上の本陣から陣螺が鳴り戦闘開始の合図を告げると、騎馬武者達は馬を駆し、雲雀ヶ原に格好の場求めてたむろします。 陣螺が鳴り終え、空中に炸裂した花火の中から二本の御神旗がゆっくりと舞い下りると、数百の騎馬は一斉にその方向へ。旗の下に群がり、鞭を振りかざしての奪い合いは、抜刀こそありませんが、まさに戦闘さながらの情景となります。 御神旗をとった騎馬武者は高々と誇らしげに旗をかかげながら、本陣山の羊腸の坂を一気に駆け上る。この時のどよめきと喝采は、旗を得た者の最高の栄誉となります。 こうして花火二十発・御神旗四十本が打ち上げられ、そのたびに旗の波が揺れ動く光景は一幅の戦国絵巻をも彷彿させることになります。 神旗争奪戦の一場面 撮影:青山貞一 Victor GZ265E 2013-7-28 神旗争奪戦 出典:南相馬市 観光ガイドより 下は祭場地の左端です。何と救急車が多数待機していました。 甲冑競馬では、落馬者が続出、馬も足を骨折し、スタンバイしていた救急車や馬輸送車が大忙しでした。 祭場地には何台もの救急車が待機していた 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2013-7-28 つづく |