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2009年4月に、オーディオ・コンポ使用雑感〜意外な評価結果〜をブログに書いた。それから4年経った。 この間、私にしてはめずらしく、新たなオーディオシステムは一切購入しておらず当時使った以下のオーディオシステム現在も使っている。
結論から言うと自作以外では、6)の9千円のロジクールのシステムがすばらしい。安いからではなく、抜けの良い低音、バランスの良い中高音と、音質がすばらしいのである。サブウーハー、アンプもついて実売価格9千円は超リーズナブルである。同一のモデルが今でもあるかどうかは分からないが、お勧めである! 私の場合、今でもNo1の現役システムである。 調べたところ、価格コムなどでは、すでに販売終了となっていたが、もし、販売終了だとしたら非常に残念である。私が4年間聞き比べた結果では、費用対効果を含めBOSEの高額製品より遙かに上である!
今回はひさびさ趣味のオーディオについて書いてみたい。 ここ数年、市場での売れ筋、ベスト・バイ、非売品、それに気になるユニークなオーディオ・コンポを購入してみた。試聴ではなく実際に購入したのは次の8製品である。
●個別講評 以下に使用雑感を述べる。以下はあくまで私見であることをお断りしておく。 1) BOSE AWM "Acoustic Wave Music System" 28万円 BOSE AWMは9年ほど前に約28万円で購入したものだ。空気清浄機とよく間違えられる筐体には、5つだか6つの小さなスピーカーがついている。CD、DVDプレーヤーとチューナが付いている。このBOSE AWMシステムは非売品である。あるときBOSEのセールスマンが電話後に来て、「あなただけに」と勿体ぶり買わされたものだ。率直に言って、置き場所を選ぶのか、価格の割には気に入った音がでていない。セールスマンは確かに非売品と言ったが、あちこちで使っているひとの名前を聞く。その後、同じセールスマンはその後、独立してまったく別のオーディオ・システムをやはり30万円前後で売っていて、電話が掛かってきたりDMメールを年に数回送ってくる。一体どういう神経をしているのだろうか? 2) BOSE RA-18 + DVA-18 + AMS-1W 10万円 BOSE RA-18 + DVA-18 + AMS-1Wも同様に置き場所のセッティングが難しい。このシステムもCD、DVDプレーヤーとチューナーがスピーカー、サブウーファーについている。課題としては、肝心な重低音が店で聞いたときのように思うように出ていないことだ。サブウーファーの置き場所が悪いのかも知れない。北軽井沢の別荘のリビングでもこのシステムの前身のシステムを使っているが、やはりセッティングによって低音、重低音が大きく変わる。このシステムも、果たして10万円の価値があるどうかは??である。 価格コムでの評価。値段や巷の評価の割にはいずれも評点が低い。 3) Victor EX−AK1 4万円 Victor EX−AK1は最近購入したシステムだ。木をくりぬいたコーンをスピーカーに使っているということで新味があった。しかし、当初から懸念していたように、低音、重点音でまったく力不足である。サブウーファー端子があるので、サブウーファーをつければそこそことなるか。高音、中音は繊細で耳障りでないよい音がしているが、それほど木をくりぬいた特徴がでているかどうか?他のスピーカーと聞き比べてもよく分からない。。またEXーAR3と違い入出力、内蔵メモリーを使った曲のデータベース化ができない。下の価格コムの評価結果にあるように、価格の割には操作性と入出力系が貧弱である。 価格コムの評価。やはり操作性と入出力端子が問題となっている。 4) Denon D-MG33 4万円 Denon D-MG33は、CD、MD、チューナー付きのコンポである。非常に高品質の高音、中音、低音がでている。特段、サブウーファーの端子はあるが、必要性は感じない。いCD、MD、チューナー付きのコンポとして場所をとらない。クラシックからJポップスまで何でも良く鳴る。おすすめである。30曲登録できるめもりーもついている。現在は3万円以内、最低価格は25000円程度で購入できるはず。 価格コム(オーディオコンポ部門)での評価。全般的に高い。 5) Denon DHT−M30 2万8千円 Denon DHT−M30は超廉価な5.1チャンネルコンポである。かつて価格コムでベストバイとなっていた。家庭用テレビと組み合わせ5.1などを簡単なセッティングで聴く分にはよいだろう。ただし、音楽CDを本格的に聴くにはすべてにわたりプアーである。現在は製造終了のはず。 価格コム(オーディオコンポ部門)での評価。値段の割に評価は高い。 6) Logi Cool Z4 9千円 価格コムなどでの評価で、なまじの3−5万円台のオーディオコンポより、よほど良い音がすると書かれていたこともあり、大学の近くにあるPCデポで購入してみた。なんとなんと、高音、中音、低音いずれもバランスがとれたすばらしい音を出してくれるではないか。低音はバスレフではなく、密閉の大きな容積のある箱に大きな口径のスピーカーユニットがついており、安っぽくない重低音が楽しめる。しかも音量と低音レベルのつまみがついていて遠くから調整できるのもよい。最大の音の特徴は非常に自然、ナチュラルな音がしていることだ。人の声やピアノがごく自然に聞こえる。低音も無理矢理出しているのではなく、自然である。出力は普通の部屋なら十分。現在は7000円程度でも購入可能。価格コムのパソコン用スピーカーシステム部門での評価でも非常にまんべんなく高得点を得ている。 価格コム(PCスピーカー部門)での評価。全般的に高い。 7) Altec Lanscing Multimedia Speaker System, Dellのパソコンに付属 これは5−6年前、DellのPCを購入したとき付属でついてきた5.1チャンネルオーディオ・システムだ。小さなスピーカーが4本、サブウーファーが一台ある。いわばおまけでついてきた5.1チャンネルのオーディオシステムだが、これが2.1チャンネルで実にすばらしい音を出してくれる。大学でこのシステムを使っているが、外から研究室に入ってきたひとは、この音は何処のスピーカーですかと聞かれる。高音と中音はしっかりメリハリのあるしっかりとした音、低音は大きな容積のボックスのサブウーファーである。出力は20畳までのリビングでも十分だ。値段は不明だが、いろいろ調べるとかなりリーズナブルなようだ。ただし、現在は生産中止となっている可能性が大。 7) Harman/Kardan N206, Dellのパソコンに付属 やはり6年前、DellのPCを購入したとき付属でついてきたオーディオ・システム。小さなスピーカーが2本、サブウーファーはない。いわばおまけでついてきたオーディオシステムだが、これもアルテックランシングのシステム同様、実にすばらしい音を出してくれる。ただし、サブウーファーがないので、アルテックランシングのシステムに比べると低音域がさびしい。ただ、下の写真にあるように2本のスピーカーだけなので、ノートパソコンと一緒に持って行きプレゼンなどで威力を発揮する。すばらしい音でプレゼンができる。 ●全体講評 以上、ざっとコメントを書いてきたが、費用対効果を考えると、圧倒的に6)か7)をおすすめする。7)は現在入手できるかどうか不明だが、6)は7−9千円でPCデポなどでいつでも購入できるはずだ。 6)や7)は買ってもソンはない、間違いがないシステムである。 さらに調べるとLogi CoolとPC用のAltec Lanscingはどちらかが、他のOEMとなっている可能性がある。となれば、6)と7)がおすすめのコンポであるのはうなずける。もちろん、6)と7)はCD、DVD、MDなどのプレーヤーやチューナーはついていな。PCに付けてCDやなどを聴くのには最適である。 Altec Lanscing Multimedia Speaker System, 大学の研究室にて よく言われることであるがオーディオシステムは、価格に音の良さは比例しないことを再度実感した次第である。また音の善し悪しは、非常に主観的、心理的要素が関係している。さらに、BOSEのシステムように置き場所によって著しく重低音が変わるものもある。 とはいえ、Logi Cool Z4やAltec Lanscing Multimedia Speaker Systemは、置き場所をそれほど選ばずにすばらしい音を出してくれる。Altec Lanscing Multimedia Speaker Systemの価格は不明だが、DellのPCにおまけとは言わないが付いてくるのだから、たいした価格ではないだろう。Logi Cool に至っては価格コムで7000円を切っている。 お金があまり出せない人、迷った人にはLogi Cool Z4がおすすめである。 Logi Cool Z4i。iは白色を意味する。大学の研究室にて 9)青山貞一:TDA2009×2を使った4チェンネルバイアンプの製作 下が自作した4チャンネル・バイアンプ。現在、デジタルテレビの音響システムにつかっている。 何しろ小さく軽い。実際には、スタンドオフを利用しサブウーファ用端子用のミキサーとLPFが入れてある。 下は低電圧電源(測定器用の小さなもの)を上にのせたところ。簡素だが内容はしっかりしている。 ●追記 ちなみに私は、現在、PCのCD、DVDドライブに音楽CDを入れて聴いているが、PCには従来からオンキョーのSE90PCIやSE150PCIのオーディオカードを挿入している。 またメインシステムは、上記のシステムと自作のシステムを単体あるいは複数同時に鳴らせるようにしてソース毎にシステムを選択して聴いている。自作のシステムには、ビクターの古いスピーカーと音響のブックシェルフスピーカーを繋いでいる。 切り替えにより左右で最大14とサブウーファー2のスピーカを同時に鳴らせる。 自作システムの詳細については以下を参照のこと。アンプは以下のTDA2009×2を使った4チェンネルバイアンプ(自作システム)で十分な気がする。
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